Introduction│分野の重要性・背景・問題点

スポンサーリンク

文1:今回の研究領域を含む広い分野の重要性を示す

Polylactide (PLA) has received much attention in recent years due to its biodegradable properties, which offer important economic benefits. 

まずは、今回の研究領域を含む広い研究分野を紹介します。とはいえ、あまりに広すぎる分野を扱ってもいけません。あなたの研究領域と密接に関連する周辺分野を含んだ、なるべく具体的な分野に限定します。

この書き出しによって、読者は研究分野の重要性を判断します。もし、特定の重要な論文がある場合には、最初の1文か2文目でその重要性を明示します。”much study in recent years”や”plays a major role”などはよく使われる表現です。

ほとんどの場合、論文は研究の重要性を述べるところから始まります。論文を書き慣れていないと、自分の研究領域の重要性に自信が持てない場合がありますが、ここで弱気になってはいけません。著者が自信の無い研究を誰が、おもしろいと思ってくれるでしょうか。実際の内容とは関係なく、研究自体が重要でないと思われてしまうのは得策ではありません。

“much study in recent years”や”in the past five years”などは現在完了形と一緒に用いられます(例えば Much study in recent years has focused on…)。また、単に重要性を示す場合には現在形が用いられます(例えば There are substantial benefits to be gained from…)。

文2:広い分野の一般的な背景を示す

PLA is a polymer obtained from corn and is produced by the polymerisation of lactide.

文2は広い研究分野の一般的な背景を述べることで、読者に自分の研究内容を理解してもらうための基本的な情報を与えます。一般的事実ですので、現在形で書きます。

どのような事実を伝えれば良いかは、あなたの研究がどれくらいの広がりをもっているか(読者がどれくらいの背景知識を持っていると予想されるか)によります。もし、特定の分野における研究であり、読者がかなり深い内容まで知っていると想定されるなら、ここはかなり深い内容から書き始めても構いません。逆に、広い分野の研究者に興味がもたれる内容だと予想される場合には、より一般的な内容から説明を始める必要があります。

いずれの場合においても重要なのは、こうした背景となる事実は過去の研究成果であるということです。そのため、こうした背景を説明する場合にはかならず文献を引用するようにしましょう。

背景となる情報が複数ある場合は、全ての読者が同じ地点からスタートできるように、最も一般的なものから説明を始めてください。その後、より詳しい内容に移っていきます。基本的には一般論→各論という流れになります。また、一般的な内容から個別の内容へ移る際には、文と文のつながりを意識してください。

こうした一般的な背景は著者であるあなたや同じような研究をしている人には自明かもしれませんが、多くの読者にとってはそれほど馴染みがあるわけではありません。そのため、もし論文をより広い読者に読んでもらいたいと思うなら、あなたにとっては今さらと思うようなことから説明する必要があります。

文3:少し狭めた分野の重要性および背景を示す

It has many possible uses in the biomedical field1and has also been investigated as a potential engineering material.2,3

文3は基本的には文1、文2と同じですが、よりフォーカスしてあなたの研究に関連した重要性や背景を説明します。しかし、まだあなたの研究対象そのものではありません。また、単なる論文のレビューになってしまってはいけません。あくまでも、あなたの研究分野を含んだ広い分野において知っておくべきことを紹介するための文です。

ここでは文献を引用しつつ説明していきますが、文献に関しては以下の3点を意識する必要があります。

1.これまでに読んだ文献の内、Introductionでどれを紹介すべきか

主要な研究者や主な進展を紹介することを通じて、あなたの研究の全体像を示すことになりますので、どの文献を選ぶのかは非常に重要です。

2.さらに、どの文献をこの文3の背景説明で紹介するか

あとの方で過去の論文の内容をざっと説明する箇所もありますので、どれをそっちで取り上げ、どれをこちらで取り上げるかを決めなくてはなりません。報告されたことがよく知られており、十分に事実であると判断できる場合には、ここ(文3)で現在形で紹介しても良いでしょう。あとで出てくる内容紹介の方は通常、過去形もしくは現在完了形で書きます。

3.それらをどの順番で紹介するか

これについては文6で詳しく説明することにします。

文4:広い分野における問題点を示す

However, it has been found to be too weak under impact to be used commercially.4

ここでもまだ、あなたが扱う個別の問題については言及しません。多くの研究者が興味をもつであろう問題点を指摘することで、あなたの個別の問題(この問題を解決するために分割した小問題の一つ)に興味を持ってもらうための布石とします。

あまりグダグダ書かず、さらりと問題点を指摘します。ただし、興味をもった読者がより詳しく調べられるように、もしその問題点について扱っている文献があるようでしたら、それを引用するようにします。あまり知られていない問題や最近の問題を扱う場合には、適切な文献がない場合もあります。そのような場合は無理に引用文献を入れる必要はありません。

スポンサーリンク

Kindle本が毎月1冊無料 & 本 10%ポイント還元
上位の「Introductionの構想」へ戻る
買い忘れはございませんか?

フォローする