漢字かな比

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表現するときには常に複数の選択肢があります。日本語の場合、同じappleに対して、「林檎」、「りんご」、「リンゴ」と様々な表現が可能です。ここでは、どのように言葉を選べば良いのかの指標を説明します。

ひらがな:漢字:カタカナ=6:3:1

読みやすい文章には、漢字・ひらがな・カタカナが適切な割合で含まれています。

この研究はおおくのかたのたすけによってなりたっております。

ひらがなが多いと、バカっぽいし単語の区切りがわかりにくくなってしまいます。ここまで極端な例は少ないですが、どうしてもひらがなでないと表現できない部分(たとえばこの文の前半部)があります。こういう時は、言い換えや語順の変更、ひらがなを漢字やカタカナに変えるなどで対応します。

どうしても「ひらがな」でないと表現できない部分・・・

ひらがなで表現しないといけない部分・・・

イノベーティブなパラダイムシフトを目指し、ゲームチェンジ…

ルー大柴でしょうか。この文章から知性を感じません。文章に箔がつくと思っている場合がほとんどですが、審査員から見ればルー大柴です。あなたの文章におけるカタカナの半分は言い換え可能です。

本研究は空間認識再構築法及び階層的差分法を用い、逆説的に…

どこの中国人でしょうか。やっぱり単語の区切りがわかりにくいですね。この場合も文章に箔がつくと思っている場合がほとんどですが、審査員からすれば読みにくいことこの上ないです。

ひらがなが多いと幼稚な感じがし、カタカナが多いと外国かぶれの中身が無い感じがし、感じが多いと紙面が黒くなり圧迫感があります。

一般に、文章に占める漢字の割合が

20%以下:締りがない文章

30%前後:最も読みやすい文章

40%以上:硬い感じの文章

とされています。

ワードプロセッサを使うと簡単に漢字に変換してしまうので、漢字にする必要のない言葉まで漢字になっている例が多く見られます。そのため、申請書では漢字の比率は高めになってしまう傾向にありますので、ひらがなで良い所は漢字にしないという方向性になると思います。

以下はひらがなの方が良い例です。

  • 「一つ」→「ひとつ」
  • 「及び」→「および」
  • 「実験等」→「実験など」
  • 「私達は」→「私たちは」
  • 「敢えて」→「あえて」
  • 「予め」→「あらかじめ」
  • 「何れ」→「いずれ」
  • 「色々」→「いろいろ」
  • 「且つ」→「かつ」
  • 「~して来た」→「~してきた」
  • 「~する毎」→「~するごと」
  • 「更に」→「さらに」
  • 「沢山」→「たくさん」
  • 「但し」→「ただし」
  • 「私達」→「私たち」
  • 「並びに」→「ならびに」
  • 「それ程」→「それほど」
  • 「殆ど」→「ほとんど」
  • 「勿論」→「もちろん」
  • 「元々」→「もともと」
  • 「幾つか」 → 「いくつか」
  • 「等」→「など」
  • 「例えば」→「たとえば」
  • 「既に」→「すでに」

また、

  • 「~する上で」→「~するうえで」
  • 「様々な」→「さまざまな」
  • 「かも知れない」→「かもしれない」
  • 「~する度」→~「するたび」
  • 「様に」→「ように」
  • 「無かった」→「なかった」
  • 「全て」→「すべて」

あたりは、状況によります。用法は申請書全体で統一する必要があります。

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