「科研費審査システム改革2018」の概要

スポンサーリンク

文部科学省から科研費審査システム改革2018が公表されました。コチラ

具体的にどのように審査システムが変わるのかについてまとめます。

今回の改革が実施されるのは平成29年度の応募分から

平成27年9月に策定された「科研費改革の実施方針」は取組の三つの柱として、

  1. 審査システムの見直し、
  2. 研究種目・枠組みの見直し、
  3. 柔軟かつ適正な研究費使用の促進

を掲げています。

平成28年度には3年で500万から6年で2000万へと挑戦的萌芽が先行して変わりますが、新しい審査システムの実施は来年度の平成29年度からになります。

koutei

具体的な審査システムの変更点

基本的には審査区分の見直し(統合)と審査方式の変更の二本立てですが、研究種目によって変更点が変わっています。

基盤B・基盤C・挑戦的萌芽・若手B

・細目は従来の432から304へと統合が進み、「小区分」という名前に変わりました。

・採点は基本的に同じですが、ボーダーの申請者に対する合議が無くなり、代わりに同じ審査員が他の審査員の評価を踏まえて再採点するという「二段階書面審査」に変わりました。これは会議の負担を減らす目的であり、基本的には大きな変更ではないと思われます。

基盤A・若手A

・小区分よりも範囲がもう少し広い、65の「中区分」単位で審査されます。その後、合議による審査で採否が決定される「総合審査」に変わりました。これまでも、研究種目ごとに合議審査が行われており、実質ボーダーラインの調整であったことを考えると、大きな変更ではないと思われます。どちらかというと、合議審査のための会議数を減らすことによる省力化の意味合いが強そうです。

基盤S

・中区分よりもさらに範囲が広い、11の「大区分」単位で審査されます。その後、合議による審査で採否が決定される「総合審査」に変わりました。これまでも、研究種目ごとに合議審査が行われており、実質ボーダーラインの調整であったことを考えると、大きな変更ではないと思われます。

まとめ

・審査方式自体は実質大きく変わらない(名前はすごいけど)

・ただし、小区分でもこれまでよりもカバーする範囲が広いので、より異分野の審査員にもわかりやすい申請書を作成する必要がある。実際、Q&Aにおいて、挑戦性・ 創造性に富んだ活動(例えば新領域の開拓や分野を超えた連携など)の重要性が強調されていた。

・新学術領域の改革は平成31年度以降。

・採択率の30%目標は今年も維持され、基金化が進む見込み。

スポンサーリンク

Kindle本が毎月1冊無料 & 本 10%ポイント還元
上位の「制度を知る」へ
買い忘れはございませんか?

フォローする