Methods│既存の方法の説明

スポンサーリンク

文6:他の文献を引用し、何をしたのかについて説明する

Samples 10–18 were prepared in our laboratory using a revised version of the precipitation method established by the ISF Institute in Germany.6

なぜ、ただやったことを書いただけではダメで、文献を引用しなければならいのでしょうか?大抵の場合、実験手法は既存の手法そのものか、一部を改良・改変したものです。多くの人にとって馴染み深い手法がベースにある場合、引用することでその部分については詳しい説明を省くことができます。

一方で、文献を引用するのであれば、なぜ文4,5のような手法の詳細を書かねばならないのかという逆の疑問が出てきます。全ての読者が、そうした手法について馴染みが深い訳ではないというのと、自分がやったことの必要最低限については自分で説明する、というプロフェッショナルとしての最低限の仕事であるというのが答えです。

この手の背景に関する情報は現在形で書き、何をしたのかということは過去形で書くようにします。

あなたの用いた方法と他の論文で用いられている方法を比較することもMethodsで書くべき内容です。これまでの手法を示し、これまでとはどこが違うかを明確にすることは、あなたの仕事を適切に評価する上で重要なことです。

ただし、手法がもたらす効果やそれに対するコメントについて立ち入ったことをMethodsで悪必要はありません。やりすぎてしまうとResultsで書くべきことが無くなってしまいます。ですので、Methodsでは、基本的なパラメータや手法そのものの紹介程度にとどめておき、それらの比較などについてはResultsに回すようにしましょう。

文7:手法の妥当性を示す

This method obtains a precipitate through the addition of BaCl2.2H2O; the resulting precipitate can be washed and stored easily.

今回採用した手法の妥当性を示すことは、Methods全体を通じての課題です。以前にも、Methodsの目的は、あなたの選択した方法についての潜在的な批判や疑問に対してあらかじめ答えることで、確固とした根拠に基づいておこなった研究であることを示すことであるということを紹介しました。ここでも、簡潔に手法の妥当性を示します。

他の手法を否定することで自分たちの方法を正当化する、というやり方は有効な方法です。こうした、他の手法を否定することに拒否感を示す人も多いのですが、自分たちが採用した方法がベストであると読者に納得してもらうためには、避けて通れません。

私たちはもっと建設的な批判に慣れるべきです。自分たちのやり方が否定されても、それを個人に対する攻撃と受け取ってはなりません。科学の真理の前では皆平等であり、前よりも少しだけ良い物を提出することで科学は進歩します。自分たちのやり方を否定するのは許さん!、という態度は傲慢であり、科学の進歩を止めてしまうことにつながります。

文8:手順や方法の詳細を示す

The samples were subsequently shipped to ISF for analysis by accelerator mass spectrometry (AMS).

これまでを受けて、手法の詳細について説明します。ここは、ただそれだけです。

スポンサーリンク

Kindle本が毎月1冊無料 & 本 10%ポイント還元
上位の「Methodsの構想」へ戻る
買い忘れはございませんか?

フォローする