申請書の中盤と終盤を特に印象的に

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申請書の基本構造でも触れましたが、申請書の基本的な骨格は

  1.   研究の背景
  2.   問題(最悪な未来)
  3.   鮮やかな解決方法(バラ色の未来)
  4.   予備データ

です。このうち3、4の充実が特に重要です。その理由を以下で見てみましょう。

 

評価は、ピーク時と終了時の苦痛の平均で決まる

これはピークエンドの法則として知られています。

 

審査員にとって、申請書を読み評価する行為は苦痛を伴うものです。そして、印象(記憶)に基づく苦痛の評価はピーク時と終了時の苦痛の平均で決まることが知られています。

 

すなわち、中盤以降の鮮やかな解決方法(バラ色の未来)と最後の充実した予備データは読み手に快楽をもたらし、苦痛をやわらげる効果があると考えられます。

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つまり、鮮やかな解決方法と予備データをしっかりと提示することが審査員に良い印象を持ってもらうための大原則です。

 

鮮やかな解決方法は研究テーマの選定とセットですので、「おもしろいテーマの見つけ方」を見て下さい。予備データに関しては次の「わかりやすい図の描き方」以降で見ていきます。


ダニエル・カーネマンの「ファースト&スロー(上)(下)」には人間の心理がいかにバイアスによって影響されやすいか、そしてそのコントロール方法までもが示されています。申請書に嘘を書いて、それを信じさせることは許されませんが、真実を書いてそれを本当だと思ってもらいやすくする行為に恥じるところはありません。最善を尽くすという意味で、こうしたピークエンドの法則を含め、申請書に心理学的なアプローチを持ち込むことは面白い試みだと思います。(ちなみにダニエル・カーネマンは不確定な状況下での意思決定論でノーベル経済学賞を取っています。

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