「何が問題として残っているのか」の書き方

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ここでは、問題提起をします。申請者(ら)はこれまでに「重要な研究分野」で一定の成果を挙げてきたことを説明しました。次に、こうした進展にもかかわらず、まだ解決できずに残っている問題、および、それによって起きている弊害を説明します。

しかし、hoge1の完全な機能欠損変異体は胚性致死であり、解析は困難であった。さらにHoge1タンパク質は生体内で非常に不安定であるため、転写因子Hoge1がどのような遺伝子を、どのように制御することでホゲホゲ病の発症に関わっているかついては全く理解が進んでいない。こうしたHoge1機能の理解の遅れが、原因遺伝子が同定されているにも関わらずHoge1を標的とした治療薬が開発されていない主な原因であると考えられた(くどいようですが、適当です)。

 

ポイント1:これまでの研究の足りていない点を指摘する

しかし、hoge1の完全な機能欠損変異体は胚性致死であり、解析は困難であった。さらにHoge1タンパク質は生体内で非常に不安定であるため、転写因子Hoge1がどのような遺伝子を、どのように制御することでホゲホゲ病の発症に関わっているかついては全く理解が進んでいない。こうしたHoge1機能の理解の遅れが、原因遺伝子が同定されているにも関わらずHoge1を標的とした治療薬が開発されていない主な原因であると考えられた(くどいようですが、適当です)。

重要なことは、今回の研究で解決できる(と考えている)問題点を指摘することです。本当にダメな点を指摘してしまうと、それは単なる自己否定でどうしようもありません。

 

もちろん研究には完璧などありませんから、今回あなたが指摘する問題点も、提案する解決方法にもいくつか足りない部分が見つかるでしょう。しかし、あなた自身がそこを重要視していては通るものも通りません、研究の実現可能性や重要性を判断するのはあくまでも審査員の仕事です。

 

ポイント2:指摘した問題点のせいで起こっている弊害を示す

しかし、hoge1の完全な機能欠損変異体は胚性致死であり、解析は困難であった。さらにHoge1タンパク質は生体内で非常に不安定であるため、転写因子Hoge1がどのような遺伝子を、どのように制御することでホゲホゲ病の発症に関わっているかついては全く理解が進んでいない。こうしたHoge1機能の理解の遅れが、原因遺伝子が同定されているにも関わらずHoge1を標的とした治療薬が開発されていない主な原因であると考えられた(くどいようですが、適当です)。

ポイント1で指摘した問題のせいで実際に起こっている不都合な点を挙げ、このままでは「最悪の未来」が来てしまうことを審査員に印象づけます。問題点は大きければ大きいほど、重要であれば重要であるほど、あなたが問題を解決する必要性が増します。

 

特に不都合な点が思いつかない場合はテーマ設定が間違っている可能性もしくは背景知識の勉強不足の可能性が高いですので、研究テーマについてもう一度よく考えてみることをおすすめします。おもしろい研究テーマについては「おもしろく」を見てください。

 

また、よくあるダメな例として「穴がないから穴を掘る」式の研究があります。

XXXということがわかっていた。しかし、YYYについてはまだ解析されていなかった。

XXXはYYYである(ではない)と考えられてきたが、実験的に示されてこなかった。

わかっていないこと、やらねばならないことは無数にあります。その星の数ほどの未解決問題の中から、なぜそれを選んだのかという点を聞かれているのです。単に、やられていなかったからというのは理由になりません。

 

「なぜ山に登るのか」と聞かれて「そこに山があるからだ」と答えるのは文学的・哲学的には意味があるのでしょうが、科学的には全く意味の無い答えです。

 

例えば先の文章のXXXに「ニンジン」、YYYに「空を飛ぶ」を入れてみましょう。

ニンジンは土に生えることがわかっていた。しかし、空を飛ぶかどうかについてはまだ解析されていなかった。

ニンジンは空を飛ばないと考えられてきたが、このことは実験的に示されてこなかった。

これらが、研究する価値がないテーマであるのは明らかですよね。しかし、このロジックは形を変えてあちこちで見られます。くれぐれも注意してください。

 

まとめ

1.これまでの研究の問題点を述べる

2.それによって起きている弊害を述べる

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