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申請書の心得3「おもしろく」

いくら読みやすい申請書でも、科学的におもしろくない研究テーマでは評価は低いものになってしまいます。審査員の知的好奇心を刺激できるかどうかは、あなたの研究が将来、広く世の中の人に受け入れられるかどうかの試金石です。

(1)「おもしろい」≒「世界に影響を与える」

ここでいう、「おもしろい」とはいわゆる面白おかしいとは異なり、「科学的な価値がある」というニュアンスに近いものがあります。おもしろい申請書は、重要性や問題点・インパクトがはっきりしており、それだけで読み物として成り立ちます。具体的には、問題の重要性とそれを解決するための鮮やかな方法を兼ね備えた良い研究テーマを扱ったものが該当します。

「XXXについては研究されているが、YYYについてはまだされていないから、する」などは、面白くない研究テーマの代表例です。

(2)勝負は研究テーマ選びで決まっている?

どんなに凄腕の料理人が腕をふるい、国宝級の器に盛られたしても、食材が良くなければ台無しです。もちろん、下手な料理人によって調理されたせいで、食材が台無しというパターンもありますが、良い料理にするためには良い食材を調達することが最低条件であることは間違いありません。これは研究でも同じで、良い研究にするためには良い研究テーマが必須です。申請書を書き始める前に自分の研究テーマについて見直し、本当にこの方向性で書いて良いのか今一度考えてみましょう。書き始める前の今なら、まだ修正可能です。

(3)研究テーマを活かすも殺すも、切り口しだい

とはいえ、実際には、すでに研究が始まっているとか、研究テーマを自分で選べず変えることもできないなどの事情がありますので、根本的な見直しが難しい場合がほとんどです。そうした場合でも、研究テーマの位置づけを見直すだけでも評価を大きく変えることが可能です。

例えば、一般の人から見るとあなたのネジの研究はつまらないかもしれませんが、NASAにとってみれば喉から手が出るほど欲しい技術かもしれません。「研究の背景」や「今後の研究計画」や「解決のためのアイデア」を適切に書くことで、研究テーマは大きく生まれ変わります。

(4)最後は熱い情熱でアピールを!

(2)とは逆に、いかに味の良い料理でも、プラスチックの容器に盛られては台無しです。良い料理(良い研究)は良い器(正しいアピール)によってその価値は何倍にもなります。良い研究であればいつかは評価されるはずという考え方は危険です。なぜなら、審査員はすべてを理解しているわけではないので、どこがどうおもしろいかを申請者自身が語ってくれないと評価しようがありません。淡々と説明して、面白いかどうかはあなたが判断してくださいという考え方では、チャンスを逃すことになってしまいます。最後の最後は、熱く語ることでしかおもしろさを伝えることはできません。


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おもしろい申請書にするためには、発想の柔軟さがものを言います。人と同じものを同じように研究していても差別化できません。では、どうしたらそれが身につくのでしょうか? …それについては私自身も正直わかりませんが、ニコリのパズル本とかどうでしょう。これで柔軟さが身につくかどうかはさておき、息抜きには良いですよ。私は推理パズルが好きでした。
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