申請書の心得1「評価しやすく」

申請書が要求する事項を過不足なく書き、審査員が内容を理解できることは、審査員に真面目に審査してもらうための最低条件です。

(1)評価基準を理解し、求められていることを書く

学振にせよ科研費にせよ、評価基準は詳細に公表されています。さらに、申請書の各項目の上部の注意書きにも書くべき内容はかなり具体的に指示されています。公平な評価を実現するために、審査員はこれらの評価基準にしたがって申請書を評価することが求められています。すなわち、求められていることに対して過不足なく答えることが、内容を正しく評価してもらうための第一歩です。

(2)見出しや箇条書きなどで、ポイントをわかりやすく

1つの申請書を評価するのにそれほど時間をかけられない審査員は、申請書から評価項目を効率よく探し出したいと考えています。見出しや箇条書き、「目的を〜とする」のように分かりやすい文章構造を用いることで、審査員が評価しやすくすることが重要です。わかりにくい申請書の場合、最悪、評価項目が発見されないまま審査が終了してしまうことにもなりかねません。

(3)適切な区分を選択する

科学における専門領域は再分化され、例えば、生物学分野内でも自分の専門以外の研究分野の内容はさっぱり理解できないという状況です。そのため、学振や科研費には区分(昔は細目という名称)を選択する欄が設けられています。過去の審査員は公表されていますので、区分が適切かどうかチェックしましょう。自分の研究を一番理解してくれそうな区分へ応募することが重要です。

(4)専門家以外にも重要性などがわかるように書く

(3)のような工夫をしても、あなたの研究領域の専門家に申請書類が回ることはまずありません。区分内でもまだ研究分野としては広いため、審査員はほぼ全員が専門家ではないと考えて間違いありません。つまり、審査員にとって何が常識で何が常識でないのかをあなた自身が吟味する必要があります。独善的な申請書にならないように、研究内容を評価するうえで必要となる前提知識については最低限の説明が必須です。場合によっては前提条件を減らすために、(多少の不正確さには目をつむってでも)単純化して示すことも重要です。


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