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DESC法

DESC法はPREP法とは異なり、結論を先に言うのではなく、周辺材料を丁寧に提示していく様式であり、申請書と相性が良い形式です。

文章構造における型のあれこれ

1. PREP法
2. DESC法
3. ABT法
4. SDS法

DESC法

PREP法が私はこう考えるという主観的な主張から文章を開始するのに対して、DESC法では事実としてこうであるという客観的な記述から文章を開始する点が大きな違いです。申請者と読み手の間に揺るがない「事実」から議論を始めるため、提案の説得力が増しやすいという利点があります。

DESCRIBE まず、現状の問題点を客観的に述べます。
EXPLAIN/EXPRESS つぎに、これらの問題点の中で申請者がとくに重要だと考えていることを根拠とともに説明します。
SUGGEST/SPECIFY どうすればその問題を解決することができるかを提案し、そのアイデアが実現可能であると考えた根拠を明確にします。
CONSEQUENCE/CHOOSE 最後にこの研究を行い問題を解決するとどうなるかを示し、研究の重要性をアピールします。

DESC法は申請書の説明順序そのものである

背景(Describe)→問題点の指摘(Explain)→アイデア・計画(Suggest)→研究の意義(Consequence)と基本的な流れは申請書のままですので、適用しやすい形です。たとえば、以下のようになります。

Describe:地球の平均気温はこの100年で1℃弱上昇し、大気中の二酸化炭素濃度は40%も上昇した。この数年で相次いで過去最高の平均気温を更新し続けている。
Explain:こうした温暖化の原因の一つは肉食文化の浸透による肉牛の増加とそれによる牛のゲップの増加であり、これを減らすことが重要である。
Suggest:牛のゲップ中のメタンガス量を減らすためには餌の種類と牛の腸内細菌に着目することが重要であり、すでにこうした方向性での研究も開始されている。そこで本研究では、…
Consequence:これにより地球温暖化を遅らせることが可能となり、持続可能な社会の構築に貢献できると期待される。
もしこれをPREP法で書いたらどうでしょうか
Point本研究では牛のゲップを減らすことを目的とする。
Reason:なぜなら、牛のゲップ中のメタンガスは地球温暖化の一因である。
Example:実際、XXXの調査では牛のゲップは温暖化に最も影響がある要因として指摘されている。
Point:そこで本研究では、牛の餌と腸内細菌の観点からゲップ中のメタンガスの削減方法を調べる。
悪くは無いのですが、やはり冒頭部の唐突感が気になります。また、科研費の申請書は

(1)本研究の学術的背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」、
(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性、
(3)本研究の着想に至った経緯や、関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ、
(4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか、
(5)本研究の目的を達成するための準備状況

の順ですので、目的から始めるPREP法よりはDESC法の方が合っていますよね?

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