画像なし(失いました)
ポイント
- ヒラギノ明朝W2、ヒラギノ角ゴシックW4、11.5pt 行間[固定値]16pt
- 左右インデント0.5字、段落前0.5行
- 小見出しを立てて、それごとに説明しています。
解説
1.研究対象の新規性
XXXはYYYであるため、ZZZは容易に解析できたが、AAAはBBBを持たずCCCである。そのため、これまでXXXに着目しYYYを評価した研究はなく、ZZZの区別も明確ではなかった。しかし、AAAを明らかにする上で、BBBにおけるCCCの解析は非常に大きな意味を持つ。
特色として新規性(切り口の新しさ)をアピールしてみました。最後の一文、「なぜその切り口で新しいことがわかるのか」については自明でない場合には、もう少し説明を加えた方が良いかもしれません。
2.研究手法の多様性と効率
生理学・遺伝学・分子生物学・XXXなど多彩な学問的知識を背景としてYYYは成り立っている。こうした多くの領域にまたがる研究は、有益な知識・技術を持つ者との緊密な連携が成功の鍵をにぎる。ZZZに関する知識・技術、多用な学問背景の研究者たちの持つ知識・技術がひとつの研究室にあることは非常に効率的であり、そのよう場所は国内外を通して◯◯博士の研究室だけである。
海外学振の場合は、ここでも外国で研究することの優位性をアピールした方がよいでしょう。ここでは学際性を強調しています。不思議なもので、こう書かれると「そもそも学際的である必要があるかどうか」という前提問題をすっとばせるので、どう書いても特色のアピールにつながります。
3.研究分野の発展性
分析的手法により細分化された生理現象を統合・再生させようとする試みは今後ますます重要になると考えられている。本研究は細胞レベルで明らかにされているXXXの知見を、個体レベルのものとして理解することを目的としている。細胞・個体の各レベルでのXXXは生理現象の統合・再生の良いモデル系となると考えられ、より大きな研究分野に発展していることが期待される。
こうした、これまでの研究の主流(ここでは、研究領域の細分化、研究対象の細分化)とは逆行する研究の方向性の提案は、研究の特色と相性が良く、オリジナリティをアピールできます。他の人はこう言っているけど、実はこうなんじゃないか、という様なひねくれた見方は、申請書についてはプラスに働きます。「人の行く裏に道あり花の山」です。
インパクトおよび将来の見通しで、あまりにも一般的なこと・壮大過ぎることは書いても意味がありません。具体的には、「本研究の完成により人類の全ての病気は治療できるようになるだろう。」とか「本研究成果を応用することで、人類の生活水準は飛躍的に向上するだろう。」というような感じです。現実的に考えて、ひとつの研究だけで世界は変わりません。もう少し、現実的なところを目標に設定すべきでしょう。もちろん、現実的にいきすぎて、あまりにも小さいゴールを設定するのも問題です。