科研費・学振本『できる研究者の科研費・学振申請書』発売中です!半分以上は新しい内容で、具体的なテクニック満載です。申請書のお供にぜひご一冊どうぞ。

【現在までの研究状況】その他に書くべきこと

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これまでの研究の背景、問題点、解決方策、研究目的、研究方法、特色と独創的な点について当該分野の重要文献を挙げて記述してください。 ② 申請者のこれまでの研究経過及び得られた結果について、問題点を含め①で記載したことと関連づけて説明してください。その際、博士課程在学中の研究内容が分かるように記載してください。申請内容ファイルの「4.【研究成果】」欄に記載した論文、学会発表等を引用する場合には同欄の番号を記載するとともに(なお、これまでの研究結果を論文あるいは学会等で発表している場合には)、申請者が担当した部分を明らかにして、それらの内容を記述してください。

申請書中では項目を立てて説明する必要はありませんが、いくつか気をつけるべき注意書きが書いてあります。

当該分野の重要文献を挙げて記述してください

分野のことを勉強しているか、過去の研究を無視して独りよがりの研究になっていないか、主張に根拠はあるのか、などを知らせるために必要な情報です。

こう書かれている以上全く引用しないのはありえませんが、逆に数が多ければ良いというものでもありません。書くスペースがなくなり、文章の流れが断ち切られるデメリットとのバランスです。3つ4つくらいで十分だと思います。

自分が著者に入っている論文がすでにあるのなら、当然それは引用した方が良いでしょう。

【研究成果】欄に記載した論文、学会発表等を引用する場合
には、同欄の番号を記載するとともに、申請者が担当した部分を明らかにして記述してください。

学会発表と一口に言っても、発表できること自体に価値があるものから、申し込めば誰でも発表できるものまで様々です。そのため、学会賞やポスター賞のような受賞と絡めて書くのでなければ、誰でも参加・発表できる学会についてはアピールとしては弱くなります。書いてマイナスになることはありませんけど・・・くらいでしょうか。

逆に論文は査読があろうがなかろうが、必ず書いたほうが良いでしょう。筆頭著者である場合はもちろん、2番目以降でも何に貢献したのかをしっかりと書き、自分の技術力等をアピールしておきましょう。

あなたのことを知らない審査員は、評価するにあたって慢性的な情報不足に陥っています。知らないものは評価仕様がありませんので、評価したくなるように学会発表や論文を活用することがポイントです。その際には、「頑張った(努力した)」「高く評価された」「大きな反響を呼んだ」などの主観的な評価や非定量評価よりは、可能であれば「XXX賞を受賞した」「共同研究につながった」「XXX回引用された」のような客観的かつ定量可能な評価を書いたほうが良いでしょうね。

それが書けるなら苦労はしないという話ではあるんですが、どうでもいいこと(例えば学会でポスター説明をした程度)を必死になってアピールされると逆に冷めてしまいます。アピールしたいことはわかりますが、それを審査員がどう思うかまでを含めて、戦略を立てることが重要です。言いたいことを言い放つだけでは評価につながりません。

博士課程在学中の研究内容が分かるように記載してください。

学振PDは博士課程在学中の人も博士研究員の人も応募するため、研究キャリアが様々です。単に研究の進み具合(明らかにしたこと)だけで評価してしまうとキャリアが長い方が有利になってしまいますので、博士課程での仕事とそれ以降を区別して評価しやすくするために両者を分けることが求められます。また、少なからぬ人が博士号取得後にテーマを変えるため、いずれにしても博士課程とそれ以降は区別する必要があります。

多くの場合は、「博士課程では、XXXに取り組んだ」「その後、YYYに取り組んだ」のように明示しておけば間違いはないでしょう。テーマを変えること自体は普通ですが、そこに何か一本芯があると評価は高まります。テーマを変えた理由が「そこに職があったから」「行き詰まっていたから」「流行りだから」などでは評価につながりませんので「AAAをさらに知るために」「BBBを違う側面からも調べるため」「同様の仕組みがCCCにも存在すると考え」のように何か共通点があると良いでしょうね。

自分のキャリア選択の理由は一生ついてまわる問題ですので、なるべく考えてみることをおすすめします。理由なんてもっともらしく聞こえれば後付けで構いません。ほとんどの人はそうだと思います。むしろ、もっともらしく言える能力が評価されるくらいの勢いです。

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