学振の採択率と傾向

データが利用できる2004年以降の学振PDおよび学振DC1・DC2の採択率と応募者数を示します。

 

採択率

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これを見ると、学振DC1・DC2の採択率が2008-2010年の約30%をピークに漸減傾向にあることがわかります。目標値は20%くらいでしょうか。学振PDは、2011-2013年には約18%ありましたが、最近では10%-15%で推移しています。

 

一昔前は学振DC・PD共に10%ほどであったことを考えると、昔に戻っただけという考え方もあります。いまから思えば、2008-2010年のDCや2011-2013年のPDがボーナスタイムだったのでしょうね。リーマンショック後の就職氷河期世代に対する救助策としての意味合いが濃かったのでしょうか。

 

RPDは女性比率を高めるという目的を達成すべくからも、採択率を上げているようです。男性も応募できるのですが、応募が少ないようです。海外学振の採択率はPDの1.5倍ほどで推移しています。

 

応募者数

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学振PDの応募者数は減少し続けている一方で、海外学振やRPDはほぼ一定の水準が続いています。学振DCは同程度かやや上昇基調となっていますが、それも頭打ちの感じになってきました。これは博士課程には行くが、研究者としてアカデミアには残らないということを示していると考えられます。文科省が推進していた多様なキャリアパスが功を奏したという見方もできるかもしれませんが、単なる海外への頭脳流出や研究者を目指さない(目指せない)人が増加した可能性もあると思っています。

 

ますます、申請書の書き方の重要性が高まってきている

ここのところ学振の応募者数は安定しています。採択率は漸減傾向ですが、おそらく20%を目標値とした調整の結果だと思われます。こうした状況が続く限り、業績に差がつきにくい学振DCについてはしっかりとした申請書を書ければ、採択される可能性は高いでしょう。

 

一方、学振PDについては、位置持ち直した応募者数がふたたび減少傾向にあります。とはいえ、採択率で見ると10-15%の間で推移しており、今後も数少ない学振PDのポジションを巡っての熾烈な争いは続きそうです。長期採用の動きもありますので、今後も学振PDの魅力は失われることは無いでしょう。業績もさることながら、申請書の書き方で取りこぼしの無いようにしないといけません。海外学振であれば、採択率高めなので、海外に行っても良いと思える人はそちらがおすすめです。楽しいですよ、海外。

 

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書く前に

Posted by Tommy