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学振・海外学振の書き方

ここでは学振DC、学振PD、海外学振、学振RPDを対象に各項目の具体的な書き方について説明します。

申請書上部の注意書きは書くべき内容について書かれているだけで、必ずしもそのままの項目立てにする必要はありません。特に研究方法と研究内容は同じ内容を含むため、見出しを分けずにひとつにして研究方法・内容あるいは研究方法および研究内容のようにまとめて記述することを推奨しています。

申請書のながれ(典型的な例)

研究課題

  • どうやってするのか(方法)
  • 何をするのか(目的)
  • それをすると、どうなるのか(究極のゴール)

研究計画 ー研究の位置づけ

研究の背景・課題

  • この分野の現状はこんな感じで、こういった点で重要である。(研究領域全体の学術的背景)
  • とくに、今回の研究課題に関連するこれこれは重要であり、これまでにこんな成果が得られており、こんなことが明らかにされている。(本研究計画が関連する分野の学術的背景)
  • 申請者らはこれに関連して、こんなことに取り組んできた。(これまでの取り組み)
  • しかし、全てが理解された(うまくいっている)とは言えず、研究課題に関連しては、こんなことが未解決のままである。(本研究計画が関連する分野全体の課題)
  • そのせいで、こんなことが出来ずに困っている。(本研究計画が関連する分野の課題とそれが未解決であることの弊害)
  • 重要な問題であるにも関わらず、これまで研究がなされてこなかった/成功しなかった理由はこうである。(なぜそれに取り組めていなかったのか)
  • 以上をふまえて、本研究では具体的にこの部分に挑戦する。(本研究で挑戦する課題・学術的「問い」)

本研究計画の着想に至った経緯と本研究の位置づけ

  • この問題に関連して、申請者はこれまでにこんなことをやってきた/ やっている。(自分の研究の紹介)
  • 関連する国内外の研究動向はこんな感じで、全体としてこういった方向で研究が進んでいる。(関連する国内外の研究動向)
  • こうしたことから、これをこうすれば、こういう問題を解決できると考えた。(研究のアイデア)
  • 実際、このアイデアはこういうことからも支持されており、うまくいきそうである。(アイデアの根拠)
  • こうした方向での研究は、これまでの研究と比較するとこういうものであると言える。(既存の流れの深化、新しいアプローチ、同じものを違う側面から、基礎と応用をつなぐ、2つ以上の研究を統合する、etcなど研究の立ち位置)(本研究の位置づけ)

研究計画(続き) ー研究目的・内容等

研究目的

  • 前ページの(本研究計画が関連する分野の課題)のうち、本研究計画では特にこの課題を解決する。(研究目的、1行で)
  • 具体的にはこれをこうして、目的の達成を目指す。(大まかな研究方針)

研究方法・研究内容

  • {1,2,3}番目の課題の内容を1行で表すとこうだ。(研究計画の見出し)
  • 最初に研究計画の簡単な背景を説明する。(研究背景のリマインド)
  • この研究項目での達成目標はこれである。(何を目的とするのか)
  • 具体的にはこれをこのように、こうして研究する。(具体的に何をどうするのか)
  • このような結果になれば、こういうことが言えると考えている。(どうなれば研究は成功したと言えるのか)
  • この研究項目は「本研究計画が関連する分野の課題」のこの部分の解決に貢献しうる。(成功したら、研究目的のどの部分を達成することにつながるのか)
  • うまく行かない場合は、このように対処する。(うまく行かない場合の対応)
    and/or
    すでにこんな予備データがあり、この方向性での研究計画は正しそうである。(予備データ)

研究の特色・独創的な点

  • この研究はこういう点で他と比べて手法やアプローチ、視点、アイデア、材料、装置、手法、知見etcが{新しい、優位性がある、先進性がある}。(研究の独創性)
  • この研究 この研究はこういう点で社会的・学術的意義がある。(研究の特色)

その他(該当すれば)

  • 申請者以外の人はここを担当するが、大部分は申請者が主導して実施する。(担当する部分)
  • 申請者は異なる機関で研究することも想定しているが、それは研究を遂行する上で必要なことである。(受入機関以外での研究予定)

受入研究室の選定理由・外国で研究することの意義

受入研究室を知ることとなったきっかけ、及び、採用後の研究実施についての打合せ状況

  • 申請者はこんなことに興味があり、これまでこれまでこのような研究を行ってきた。(興味・関心)
  • 知りたいこと・したいことを実現する上で、これまでには無かったこうした視点は重要である。(発展の余地・方向性)
  • そのようなときに受入先の研究室を知った。
    or
    これまでにも知っていた、受入先の研究室が適切だと考えた。(きっかけ)
  • ここでなら、こういうことが可能となり、申請者の望む方向での発展を見込むことができる。(メリットの概要)
  • すでに、行動を起こしており、受入研究室と連絡、共同研究、訪問、ディスカッションetcを行っており、先方も今回の研究計画の内容を了承済みである。(採用後の研究実施についての打合せ)

当該受入研究室で研究することのメリット、新たな発展・展開

  • 研究領域を発展させる・社会に貢献するためにはこれこれをこうすることが重要である。(残された課題)
  • 受入研究室ではそうした方向への向かうための技術、知見、材料etcがあり、申請者の研究を発展させるうえでメリットが大きい。(受入研究室で研究することの申請者のメリット)
  • これにより、こんなことが期待できる。(研究分野、社会が享受するメリット)
  • さらに、上記のようなメリット以外にもこんなこともメリットである。(オマケ的なメリット)。

外国で研究することの意義

  • 申請者はこんなことが知りたいこと(したい)。(申請者の興味・関心)
  • これまではこんなことをしてきた。(実績)
  • 次のステップに進むためにはこれが必要である。(したいこと)
  • しかし、{環境、テーマ、人など}を考えると海外での研究が最適である。(外国で研究することの意義)
  • 副次的にこんなメリットもある。(意義、おまけ)

人権の保護及び法令等の遵守への対応

  • 国際、日本、所属機関、学会等の法令・ガイドラインを遵守する。
  • 個人情報は適切に管理する。
  • 被験者、実験動物には無理強いはさせない。

研究遂行力の自己分析

研究に関する自身の強み

  • 研究にはこういった能力が必要であると考えている。(研究者に求められる能力の定義)
  • 私は、まさにその{粘り強さ、協調性、国際性、語学、指導力、完遂力、積極性、アイデア(0→1、1→10)、研究の手技、情熱、知識、プレゼンテーションetc}に優れていると自己評価している。(長所)
  • これに関してこんな具体的なエピソードがある。(エピソードによる証明)
  • それらの総合力としての、具体的な原著論文、総説、学会発表、著作、特許、アウトリーチ活動のリストはこうである。(業績リスト

今後研究者として更なる発展のため必要と考えている要素

  • その一方でこんな要素は将来必要であると考えられるが、その点については課題が残っている。(短所)
  • そこで、上記を克服し研究者としてさらに飛躍するために、これからはこのようなことに挑戦する。(改善案)
  • すでに、一部については着手済みであり、今後もこの方向での努力を継続する。(本気の証明)

or

  • 上記の申請者の強みは、世界レベルとしてはまだ不十分である。(現状認識)
  • そこで、申請者の得意とする領域をさらに伸ばし、尖った人材となるために、これからはこのようなことに挑戦する。(発展案)
  • すでに、一部については着手済みであり、今後もこの方向での努力を継続する。(本気の証明)

目指す研究者像等

  • 私はこんな研究者になりたくて、その理由はこうである。(目指す研究者像とその理由 )
  • こういった理由から、目指す研究者になるためには、こうした資質を身につけるべきだと考えている。(必要な資質とその理由)
  • 採用期間中に行う研究活動は、上記の資質を身につけるための{準備期間、基礎固め、探りの期間etc}であると認識しており、具体的にはこれこれをこうしながら研究を行うことで、必要となる資質の獲得に務める。(研究活動の位置づけ)

評価書(自分で書く人むけ)

研究者としての強み

  • ○○○では○○○でした。△△△では△△△でした。(エピソード)
  • これは○○○の能力を示している。(強み)
  • だから○○○くんを特別研究員に推薦します。(まとめ)

今後研究者として更なる発展のため必要と考えている要素

  • ○○○なので、○○○はまだ向上の余地がある。(控えめな指摘)
  • 指導教員から見た、申請者の努力・挑戦(取り組み)
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