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申請書におけるフォントの重要性

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学振や科研費などの審査員は大量の申請書を抱えていますので、読みやすい申請書はそれだけで評価が高いものです。読みやすい申請書にフォントは重要な役割を果たします。

私は過去にはMacのヒラギノ明朝・ヒラギノ角ゴシックを使って、申請書を作っていました。そのため、ここではMacのヒラギノ・フォントでの例を中心に紹介しますが、他のフォントを使った場合でも基本は同じです。現在はWindowsの游明朝・游ゴシックを用いています。

フォントサイズ

フォントサイズは11ptが基本です。科研費の注意書きには10pt以上と書かれていますが、10ptはやや小さく読みにくさを伴います。文字量が多い場合は10-10.5ptとするしかないでしょうが、あまり好ましくはありません。逆に12pt以上は大きすぎで内容が書けない上に、やや間延びした印象になってしまいます。書けることが少ない場合は11.5ptでも良いかもしれません(以前は11.5ptを推奨していました)。こうしたことから、当サイトではフォントサイズのお勧め順を11pt > 11.5pt > 10.5pt としています。

当然ですが、一度フォントサイズを決めたら、申請書全体で統一する必要があります。様々な大きさのフォントを使うと統一感がなくなり、読みやすさという点では不利に働きます。

11ptにすると10.5ptより書ける分量は当然、減ってしまいます。11ptで書き始めてフォントサイズを10.5ptに落としたくなったら、それは文章の内容を見直す合図です。フォントサイズを変更するより先に、文章をシンプルにすることを考えましょう。大きめのフォントサイズには余計なことを書けなくなるために、必然的にシンプルな表現になるというメリットもあります。

ただし、同じフォントサイズでもフォントの種類によって見た目の大きさは若干異なりますので、実際に印刷して確認するようにしてください。

フォントの種類

WordのデフォルトであるMS明朝やMSゴシックはあまり美しくありません(特にMSゴシックはひどいです)ので、美しいフォントを選ぶ必要があります。

 

無料で使えるフォントの使用を前提に考えると、以下が現実的な選択肢でしょう。

日本語

Mac: ヒラギノ明朝とヒラギノ角ゴシック

Windows: 游明朝(またはMS明朝)と游ゴシック

英語

Times New Roman(セリフ体、明朝体と合わせる)

Helvetica / Helvetica neue(サンセリフ体、ゴシック体と合わせる)

もちろん他のフォントでもよいのですが、和文フォントでは

  1. 美しい書体であること
  2. スタンダードであり、ポップな書体でないこと
  3. ウェイト(文字の太さのバリエーション)が揃っていること

が条件です。

Macの場合、昔はヒラギノ角ゴシックはW3とW6の2つのウェイトしか入っていませんでしたが、新しいMacからはW4以上の申請書に使える新しいウェイトが増えて便利になりました。

採択される可能性があるならフォントを買ってもいい!

フォントを買う場合は、モリサワパスポートがいいかもしれません。フォントを普通に購入すると、だいたい1フォントあたり2万円くらいと、それなりの値段がします。

一方で、モリサワパスポートのアカデミック版であれば1万2千円~2万2千円で約1,000書体を4年間使いたい放題です。2万円程度で、申請書が採択される可能性が1%でも上げられるなら安い買い物でしょう。

そんなに何種類もいらないという場合は、1回買ってしまえば永続的に使えるフォント購入も現実的な選択肢です。

フォントの使い分け

明朝体とゴシック体をうまく使い分けることで、メリハリのついた読みやすい申請書を作ることができます。本文は明朝体、見出しはゴシック体が基本です。

大見出しと小見出しをつけ、区別したい場合は、ウェイトの差でメリハリをつけます。大見出しと小見出しに分けない場合はヒラギノ角ゴシックW4とヒラギノ明朝W2の組み合わせで良いでしょう。

私はMacなので、ヒラギノを使っていますが、ヒラギノ明朝W3は少し太く字面が黒くなりがちです。またヒラギノ角ゴシックW3との差をはっきりさせたいので、もしフォントを購入しても良いのであれば、ヒラギノ明朝W2を使用することをおすすめします(私もポケットマネーで買って使っています)。上に比べて、下の角ゴW3と明朝W2の組み合わせの方が、見出しと本文の差がはっきりしていることがわかるかと思います。

Mac→Winに切り替えたので游明朝・游ゴシック派になりました。

単なる太字ではいけないのか

Wordの太字機能は以下のように、フォントによっては幅が広くなってバランスが崩れたり、細かいところが潰れたりしてしまいますので、強調は太字で表現するのではなくウェイトで表現するようにします。

 
また、様々な太さがあると、大見出し・小見出しというような使い分けもできます。申請書に実際に使うのはせいぜい角ゴW3~W5くらいまでですけどね。W6以上はかなり太いですし、W2以下は本文の明朝体とのバランスがとれません。

他にも下線や網掛け、枠囲みなどいろいろ装飾がありますが、これらは全てうるさくなるだけですので、使用には慎重にならなければいけません。私は基本的にはこれらを使いません。あちこち強調すると、結局何が重要なのかが、どんどんボヤケていきます。文の一部を強調したい場合は、単にゴシック体にするだけでも十分に目立ちます。

本文強調したい時の現実的な方法 3選
・ゴシック体にする
・太字+明朝にする
・下線を引く

フォントは結構な値段しますので、購入する場合はよく考えてからを強くおすすめします。ヒラギノ明朝W2だと2万3千円くらいです。私も結構悩みましたが、購入して良かったです。偶然かもしれませんが、このフォントを購入してから大型プロジェクトが当たるようになりました。こちらは、公的機関での使用もOKになっているので、立て替え払いによる購入は可能なはずです。ちなみに、このサイトで購入をお勧めするフォントはヒラギノ明朝W2以外はありません。

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