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どうすれば作文技術が向上するか

残念ながら、科研費.comで紹介してきたこれらの方法は、作文技術向上のための本質的な方法ではありません。パターン化し、技術を駆使するのこれらの「技法」は、期限が迫っているいま書き上げるためにはしょうがありません。しかし、作文技術を向上させずに、アカデミアに残ることは不可能です。私の知っている偉い先生は皆、上手な文章を書く方でした。

作文技術の向上は一朝一夕ではなし得ませんが、時間のあるときにちょっとずつ磨き上げれば、それは一生の宝になることでしょう。

良い文章をたくさん読む

良い文章を書くためには良い文章を読む必要があります。国語の教科書(特に明治〜昭和初期の作品)には現代に通じる名文が数多く見られます。もちろん、まだ現役の作家にも良い文章を書く作家は数多くいますが、時代を超えて読み継がれる作品は時の試練を受けている分だけ、名作である可能性が高まります。夏目漱石など名前を一度は聞いたことのある作家の作品を乱読するのはおすすめです。推理小説やライトノベル、本物ではない現代作家、は読書として楽しくても申請書作成技術の足しにはなりません。

 申請書をたくさん書く

科研費・学振に限らず申請書を書くチャンスはいっぱいあります。なぜ、ぶっつけ本番をしようとするのでしょうか?プロと素人の違いは単純に練習量の差だと言います。練習もせずに上手に申請書を書ける訳がありません。特に学生の場合、学振(DC)に通るチャンスは3回しかありません。どうか練習を重ねてから本番に臨んでください。

 書き直す・見直す、そしてそれを可能にするだけの時間的余裕を持つ

私のところに送ってくる申請書の中には「本当に書いた後見直したのか?」と聞きたくなるようなものも数多くあります。どんなに上手な人でも、一回で良いものを書き上げられるわけではありません。書いては直し、書いては直す過程で徐々に良くなっていくものです。自分の癖を自覚するよい貴会にもなります。初稿を良くしようと推敲を重ねても、文章全体の構造は修正できないものです。細かな表現が修正されればされるほど、構造の不備が目立つようになり、最終的には書き直さないといけなくなるはずです。しかしそれは、今よりも良いものができる前触れです。この段階まで持っていいくためには時間がかかりますし、書き直した後もまた時間がかかります。時簡に余裕がない場合はそこそこの完成度でよしとするしかなく、本当にすばらしい物を作り上げるチャンスを失うことになります。

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