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【本研究の着想に至った経緯など】関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ の書き方

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2 本研究の着想に至った経緯など 本欄には、 (1)本研究の着想に至った経緯と準備状況、 (2)関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ、について1頁以内で記述すること。

本研究の着想に至った経緯と準備状況からの続きです。申請書を書く上でも、一応、2つの項目に分けますが内容的にはかなり連続しています。すなわち、

  1. 申請者はAAAをすれば良いと考えた(着想の経緯)
  2. その根拠はBBBである(着想の経緯)
  3. 他にもCCCという予備データもある(準備状況)
  4. 共同研究の準備や材料の準備もバッチリである(準備状況)
  5. これまで当該分野の研究は主にDDDという理由からEEEについて着目してやってきた(国内外の研究動向)。しかし、申請者らのこれまでの研究から、むしろAAAする方が良いことを示した。
  6. これにより本研究の完成は当該分野の既存の結果に大幅な見直しを迫るものであり、これによってこれまで矛盾が指摘されてきたFFFやGGGといった問題が解消されると期待される(位置づけ)。

のような感じです。

関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ

国内外の研究動向=研究の潮流、競争の有無です。

競争の有無

新しいことをしているので多くの場合は競争相手がいないので、「本研究に関わる研究は手付かずのままであった」のような書き方になります。競争が激しい分野だと、「AAAについてはBBBが先行しているものの、CCCについては当研究グループが先行しており…」のような感じになります。

いずれにしても可能であれば文献を挙げつつ、国内外の研究に関する現状認識を示しましょう。

研究の潮流

研究の背景の一種ですが、過去だけでなく未来も含めて、当該研究を含む研究分野がどこから来てどこへ向かっているのかを俯瞰するようなイメージになります。

  • いまどんなことが流行っている(盛んに研究されている)のでしょうか?
  • 申請者以外の当該分野の研究者は何を問題と考えていて、何を示そうとしているのでしょうか?
  • これからどういった方向での研究が主流になっていくと予想されるでしょうか?

など研究の流れを示します。

本研究の位置づけ

こうした研究の潮流および現状認識を踏まえて、本研究課題はどういったものであると言えるのでしょうか?

  • 分野はAAAを示そうとしているけど、BBBの方が重要である可能性があるといった、分野の常識に見直しを迫る研究?
  • AAAを明らかにすることを目指す研究であるが、実は、BBBについて回答を与えるものでもあるといった、複数の意味を持つ研究?
  • これまで別の研究分野として認識されてきたAAAとBBBを統合し、より体系的な理解を目指す研究?
  • これまでには無かった新たな価値を創造し、これからの研究の方向性を決定づけるような研究?

もちろん、上記以外にもいくらでも考え付きますので、あなたの研究にフィットしたものを選ぶようにしてください。これらはいずれも、「だから、本研究はやる価値がある」に結びつきます。

お買い忘れはございませんか?

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