(3)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか

何をどうするかについての具体的な研究計画を説明するための項目です。研究内容はここでしか書くところが無いので、しっかり書かないと審査員に理解してもらえません。

 

指定されている内容

本研究計画調書は「小区分」の審査区分で審査されます。記述に当たっては、「科学研究費助成事業における審査及び評価に関する規程」(公募要領111頁参照)を参考にしてください。

本欄には、本研究の目的と方法などについて、3頁以内で記述してください。

冒頭にその概要を簡潔にまとめて記述し、本文には、(1)本研究の学術的背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」、(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性(3)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか、について具体的かつ明確に記述してください。

本研究を研究分担者とともに行う場合は、研究代表者、研究分担者の具体的な役割を記述してください(若手には記載なし)。

 

書き方の解説

全体の流れ

研究背景の説明→未解決問題の提示→その問題の重要性→その一部の解明を目指す(研究目的)→ここが新しい、こんなことも可能になる→具体的にはこのようにして行う。

 

(3)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか

具体的な説明が求められます。ただし、具体的にするポイントを間違えないことです。審査員は研究内容については素人ですので、本質に関わらない部分については分かりやすさ重視のシンプルな説明で十分です。

何を・・・どのような研究材料なのか、どのようなことに着目するのか、

どのように・・・具体的な解析手法、代替案はあるのか

どこまで・・・何を明らかにするのか、何が示せたらこの研究はゴールしたと言えるのか?

 

以前と異なり、年度ごとに研究計画を記載するように指定されなくなりましたが、研究の流れをわかりやすくするという意味でも年度ごとの計画を書いておくとよいでしょう。その場合には最初にタイムテーブル等を示すのは有効な作戦です。

全ての研究項目を並行して行うような場合は時間で分ける理由はありませんので、内容ごとに記載していけば十分でしょう。ただし、その場合でもどれくらいの時間スケールを意識して行う研究であるのかは明示しておいた方が良いでしょう。

 

書き方例

本研究のタイムテーブル
1.XXXの特性解析 ------->
2.YYYの研究         ---------->
3.ZZZの探索   -------------->

1.XXXの特性解析(平成AA年度~平成BB年度前半)
本研究では、AAAを利用することで、BBBを解明する。さらに、CCCについてもDDDでEEEやFFFを調べることで、GGGであることを示す。具体的には、HHHがIIIにおいて低下することを明らかにし、JJJであることを示す。申請者はすでにKKKがLLLであることを見出している (図1)。今後、MMMを行い、NNNを確認する。仮に、MMMがうまくいかない場合においても、OOOによってPPPであることを示すことでNNNを確認できると考えられる。

2.YYYの研究(平成BB年度~平成CC年度)
AAAではBBBであることが知られており、また、申請者の予備実験から、CCCにおいてもDDDであることが示唆されている。こうしたことから、EEEはFFFであると考えられる。計画1で明らかになった分子メカニズムをGGGという観点から比較し、HHHの解析を通じて生体内でのモデルの検証を行う。こうした解析を通じてIIIがJJJであることを示す。

3.ZZZの探索(平成DD年度後半~平成EE年度)
本研究では、AAAにより、BBBのシグナル伝達経路に関わる変異体のスクリーニングを行う。すでに、XXXXについてスクリーニングを着手しており、YYYを含めいくつかの候補を得ている。引き続きスクリーニングを継続すると共に、先行するYYYについては、CCCにおけるDDDやEEEを解析することで、FFFに関わることを示していく。

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具体例

Posted by Tommy