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「そのアイデアを実行する上での障害は何か」の書き方

ROBUST Japan

研究の背景や問題点の最後は残されている課題についてです。研究分野についての説明や現状や抱えている問題、それを解決するためのアイデアおよびその根拠について説明してきました。しかし、「トライ&エラーも無く、あとはやるだけ」だと書いてしまうと、もはや研究というよりは作業という感じが強くなってしまいます。

研究の背景・問題点では、以下を順に書きます。
1. 研究計画を含む広い研究領域の一般的な説明、重要性
2. 研究計画に関する狭い研究領域についての説明
3. 当該分野でこれまでどのような取り組みがなされており、その結果、何がわかっているのか
4. こうしたこれまでの当該分野における進展の中で申請者らはどこに貢献してきたか
5. こうした努力にも関わらず、未解決な点は何か
6. なぜそれは問題として残されているのか
7. その問題が解決されないと何が問題なのか、あるいは、それを解決するとどのような良いことがあるのか
8. どうすればそれを解決できると考えたのか、そのアイデアならば上手くいくと考えられる根拠は何か
9. それにより、どうなるのか
10. そのアイデアを実行する上での障害は何か

何が課題なのか

5.や6.においても研究領域における問題点を指摘しました。それと何が違うのでしょうか。5.や6.で指摘した課題は研究分野全体の課題である一方で、ここで指摘する課題は、本研究で申請者のアイデアを実現するうえでの課題です。

この研究で何を明らかにしたいのか

すでに示してある研究のアイデアを実現するうえで何が課題なのか、何を明らかにしないといけないのでしょうか?たとえば、以下のような例を考えてみましょう。

「持続可能な開発目標の実現(SDGs)」、「飢餓をゼロに」、「流通方法の最適化」、「研究項目」、それぞれが問題すが、課題の大きさは全く異なります。

  1. SDGsの実現はあなただけでけの問題ではなく人類にとっての問題ですから、最上位に位置付けられます。この話を書くとすれば「広い分野の背景」と「創造性(展望)」あたりです。
  2. SDGsも多岐にわたっていますので、申請者が取り組むことのできるのはそのうちの一部です。申請者は何らかの根拠から、課題2の”飢餓をゼロに”取り組むことにしました。この”飢餓をゼロに”を実現する上での課題を「狭い分野の背景に」につづいて「この領域における未解決問題」として書きます。
  3. ”飢餓をゼロに”と言ってもいろいろな解決方法が考えられます。あなたはその方法として、流通方法の最適化が必要だろうと着想しました。
  4. 流通方法をすぐに最適化できるのであれば、誰かがもうやっているはずです。しかし、実際は、すぐには解決できない課題があるからいまだに流通経路は最適化されず、問題として残されたままです。その課題とは何でしょうか?たとえば、流通業者ごとに規格が違うこととか、専用レーンが整備されておらず渋滞の影響を受けやすいとか、いろいろな原因があるでしょう。

この部分は省略可能だが、科研費の「研究課題の核心をなす学術的『問い』」には必要かも

上で述べたように、この部分で書くべき問題点は研究分野の課題よりは具体的、かつ、研究目的よりは広い問題です。ちょっと細かく分けすぎと感じるならば、9.まででも良いと思います。ただし、ここの内容は科研費における「研究課題の核心をなす学術的『問い』」そのものです。

これまで指摘してきた問題点とは異なり、ここで指摘する問題点は本研究計画において解決を目指す問題点そのものです。本研究で解決を目指さない部分については、問題として指摘しない方がよいでしょう。その意味では、問題点の指摘というよりは、複数ある問題のうち、どの部分を本研究で解決を目指すかを意思表明する場であると、捉える方がしっくりくるかもしれません。

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