民間助成金は使い勝手の良い研究費であることが多いです。また、エフォート率にほとんど影響しませんので、いっぱい出すことが可能です。
民間助成金
10万円くらいから数百万円くらいまで様々な助成金が1年を通してあります。科研費と違って年に何回もチャンスがありますし、使い勝手が良いので重宝します。
メリット
最近は減ってきましたが、いったん個人口座に振り込まれてから研究機関へと研究費を振り込む場合は、寄付金として取り扱われます。この場合、確定申告をすることで寄付金控除を受けることができます。どれくらいが控除されるかは年収等にもよります。以下は所得控除の場合の大体の目安です。
課税所得金額 | 500万 | 800万 | 1000万 |
寄付金額 | |||
10万 | 19,600 | 22,540 | 32,340 |
50万 | 99,600 | 114,540 | 164,340 |
100万 | 199,600 | 229,540 | 329,340 |
200万 | 399,600 | 459,540 | 659,340 |
300万 | 399,600 | 631,100 | 789,540 |
500万 | 399,600 | 671,100 | 991,100 |
年収が高い場合は、税額控除の方が有利になる場合がありますがここでは省略します。
ポイントは同じ額を寄付しても年収が高いほうが節税効果が高いことですね。寄付金は積極的に狙いにいった方が良さそうです。
ただし、最近は個人口座に振込み可能な財団が減っていっている気がします。不正使用のリスク等を考えての流れなのでしょうか……
デメリット
「経済的」なデメリットはありませんが、一つひとつの額が小さいことや、数が増えると報告書が手間になってくることが挙げられます。
申請書作成に100時間かけた時の時給換算
最も節税効果の低い年収500万の人が100万円の寄付をした場合は、約20万の節税効果ですので、時給2000円ほどです。民間の助成金の場合は申請書のページ数も少ないので、実際には10時間程度で書けると思います。
民間の助成金の申請書についても添削を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
最近は寄付金控除対象の民間財団はすっかり少なくなってしまいました(そのために、研究費をとっているわけではないけど、少し寂しい…)。
「ふるさと納税」も地方団体への寄付金控除の一つで節税効果は抜群です。楽天はセール時にまとめてふるさと納税をすれば、数十パーセント単位でのポイント還元がありますので、おすすめです。