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個別の研究の問題点やアイデア、具体的なゴール

ROBUST Japan

今回の研究における全体的な背景や解決案の概要については「問題を解決するためのアイデア」の書き方で説明しましたが、ここでは、具体的な個別の課題における背景とアイデアについて、もう少し詳しく説明するとともに、個別の研究項目のゴールを明確にします。

研究目的・研究計画では、以下の内容を盛り込みます
1. 本研究で何を明らかにするか(研究目的)
2. どうやって明らかにするかの概要
3. 研究目的を達成するための具体的な2,3の研究項目
 3-1. (計画の背景・問題点のリマインド)
 3-2.  具体的な研究のゴール
 3-3. 予備データ、計画を理解できる図
4. 予想通りに行かないときの対応
5. タイムテーブル

計画の背景や問題点を軽くリマインドする

書ける分量にもよりますが、紙面に余裕があるのであれば、いきなり何をどうするかを書くのではなく、リマインダーも兼ねて、その研究計画の背景や問題点を簡単に説明するのは良いアイデアです。

計画1 高感度質量分析とDNAバーコーディングを組み合わせたXXX法の確立
 これまでにもXXXを高感度で行う方法は、申請者がこれまでに開発したDNAバーコーディングによる高感度XXX法を含めいくつか報告されていたが、それらは時間分解能が低く、Hoge1のような不安定な転写因子を解析するには不向きであった。そこで、高感度質量分析とXXX法を組み合わせることで、時間分解能を約10倍向上させる新しいXXX法の開発を行う。申請者らはすでに予備検討を行っており、の結果、XXXすることで、充分なYYYが得られると見積もられた。今後、ZZZを目標にさらに条件検討を進める。

これにより、何が問題で何をしたいのかを審査員に改めて説明します。ただし、この内容は厳密には背景相当するので、書きすぎてしまうと計画と背景の役割分担があいまいになってしまうので、せいぜい1-2行程度です。

各研究項目のゴールを明確にする

計画1 高感度質量分析とDNAバーコーディングを組み合わせたXXX法の確立
 これまでにもXXXを高感度で行う方法は、申請者がこれまでに開発したDNAバーコーディングによる高感度XXX法を含めいくつか報告されていたが、それらは時間分解能が低く、Hoge1のような不安定な転写因子を解析するには不向きであった。そこで、高感度質量分析とXXX法を組み合わせることで、時間分解能を約10倍向上させる新しいXXX法の開発を行う。申請者らはすでに予備検討を行っており、の結果、XXXすることで、充分なYYYが得られると見積もられた。今後、ZZZを目標にさらに条件検討を進める。

あまり詳しく説明し過ぎない

そこで、高感度質量分析とXXX法を組み合わせることで、時間分解能を約10倍向上させる新しいXXX法の開発を行う。
そこで、XXX-YYY型の高感度質量分析を20時間・12mAの条件で行ったのち、AAA et alで報告されているBBBバッファーにCCを加えた条件における高感度なDDD法と組み合わせることで、従来法の弱点であった時間分解能をEEE条件において約2倍、FFF条件では約10倍にまで向上させる、新しいXXX法の開発を行う。

研究目的を達成するための具体的な実験計画を書くのですが、審査員が知りたいのは、どのような計画で、何を、どこまで明らかにしようとするのかであり、実験の詳細ではありません。この例でいくと、

  • どのような計画で:高感度質量分析とXXX法を組み合わせることで
  • 何を:新しいXXX法を
  • どこまで明らかにしようとするのか:従来法の弱点であった時間分解能を約10倍に向上させる

となります。ここでNG例のように具体的すぎても、分野外である審査員にはついていけません。20時間ならよくて21時間だとダメのようなことにはなりません。ここが論文とは決定的に違うところです。審査員はその分野に詳しいれビューワーではありませんし、論文で求められる再現可能性なども申請書には求められません。極端に言えば、多少の不正確性を許容してでも細かいところは省き、わかりやすさを重視してください。「正確だが内容が伝わらない」のと「厳密には不正確かもしれないが内容の大筋は理解される」のであれば絶対に後者が有利です。

一方で、研究のゴールについては「約10倍」や「最大規模」など具体的な数字を示したり比較対象を明確にしておいた方がよいでしょう。単に、「すごい」、「飛躍的」、「これまでにない」、などの言葉だけでは主観的であり、客観性が無く説得力に欠けます。

研究の目的と具体的なゴールを明確にする

研究対象と方法を羅列して書いても分野外の審査員にとっては理解できませんし、研究計画の妥当性を評価する上であまり足しになりません。先に書いたように、ある方法なら良くて、ある方法ならダメと言い切ることは審査員にはできません。審査員が評価できるのは、この研究で何が言えて、それは研究目的を達成する上で十分なのかどうか、という点です。

研究の対象や手法については必要最小限の記述にとどめ、この研究は何を主張したくて行うものなのか、どのような結果を予想し、どうなれば研究は成功したと言えるのか、どうなれば嬉しいのか(申請者の予想)、この研究で何が言えると考えているのか(なぜそう言えると考えるのか)、など研究をする意図やそのゴール、解釈方法などを詳しく書くようにしてください。研究の細かいところはわからない審査員であっても、この部分は評価できますし、この研究計画が目的を達成する上で十分かを判断する上での根拠となり得ます。

異分野の審査員にもわかるように、内容は主張は単純化し、イラストを用いることでわかりやすく計画の目的・意義を説明します。

 

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