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細かいところにまで気を配る

誤字、脱字、書き間違いのチェックは別に行う

文章表現の推敲が終わったら、最後にを誤字、脱字、書き間違い(タイピングミスや変換ミス)を内容を意識せず機械的にチェックします。文章表現を推敲している最中は間違っていても、脳が勝手に正しく読んでしまいます。以下は有名な例です。

この ぶんょしう は いりぎす のケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか にんんげは もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。

これでも意味が分かってしまいます。特に内容を完璧に理解している自分の申請書であればなおさらです。

このチェックを完璧にするのは実は難しく、私も昔の申請書に時々誤字脱字を発見することがあります(何度もチェックしたはずなのに)。ですので、1文字の間違いも許されないという気持ちで望むのは消耗するだけです。新鮮な気持ちで2-3度読み返してみて、一読したところ誤字・脱字等が気にならないようであれば、とりあえずは十分です。

完璧を目指して細かな部分を校正する

文章の内容、誤字・脱字も満足のいくレベルに仕上がったら、最後は読みやすさを上げるための推敲です。

英数字の表記は一定か

数字の場合は全角と半角に気をつけましょう。数字は基本的には、半角で入力するのが一般的ですが、半角だとフォントが変わってしまうことがあります。科研費.comでは本文をヒラギノ明朝、英文をTimes New Romanで書くことを推奨しています。普通に書くと数字や英語は別フォントになっていると思います。

本文中に限って言えば、英数字を日本語フォントで書いても良い思います。最後の最後で、全体のバランスを見ながら決めます。もちろん、申請書全体を通して同じ設定してください。

漢字かな比は適切か、漢字の表記は一定か

漢字かな比を適切にする作業を行います。詳しくは漢字かな比を見てください。また、漢字の表記は一定になっているかもチェック対象です。あるところで「思う」とし、別のところでは「おもう」とするのは、よくありません。表記が揺れやすい漢字を中心にチェックします。しかし、漢字かな比、単語の区切りを明確にしたいという特殊な目的においては、あえて漢字に(ひらがなに)することはあり得ますので、画一的に行う必要はありません。表記を変更する明確な理由があるかどうかが、判断ポイントです。

句読点の位置は適切か、行末で単語が切れていないか

ここまでくれば、もうほとんど完成です。これ以上、文章をいじると他に影響してしまいますので、極力いじることなく可読性を上げることが求められます。句読点(特に読点)が適切に打たれているかをチェックします。文章表現はさんざん練ってきたはずなので、あるとしても軽微な変更だと思います。

最後に、文字間調整を行います。行末で単語が切れないように文字間調整を行います。±0.2pt以内だったら、ほとんど読み手にはわからないと思います。これで1文字は前後させることができます。もっと簡単には後ろに送りたい文字の前にスペースを入れることです。両端揃えだと、スペースは無視してくれるので、文字間調整を行ったような効果が簡単に得られます。

ただし、フォントを小さくしてみるとわかるように、スペースはちゃんと入っていますので、これ以上の文字の追加や削除、フォントサイズの変更等はできません。本当に最期の段階で微調整するときに使います。余談ですが、自分の書いた文章をコピペで使い回す際にはスペースを削ることを忘れないで下さい。

文献の書き方は統一的か

とくにミスが多いのが文献です。どうでも良いという心理が働くのか、ほぼ全ての人が統一した形式で書けていません。

である(XXX et al., 2017)。 …… である(M. Suzuki et al., 2018 Science)。

のように本文中での引用で雑誌名が入っていたりいなかったり、姓名なのか姓だけなのか、などです。文献リストでは、コピペに起因するスタイルの違いはもちろん、巻号の書き方、掲載月を書くのか、区切り記号はピリオドなのかセミコロンなのか、コロンなのか、カンマの後ろに半角スペースは入るのかどうかなどをよく見かけます。

些細なことかもしれませんが、これらのミスを放置したままであるということは他の部分についても同程度にしか気を配っていないということです。これらのミスは完璧を目指すのであれば、早い段階で修正されているはずですから。

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