ここでは、「研究の背景・問題点」で指摘した問題点のうち研究目的とそれを達成するための具体的な計画の書き方を説明します。研究計画は文章で説明するだけでなく、予備データや図を入れることで、わかりやすく説得力を持って説明する必要があります。
研究目的・研究計画では、以下の内容を盛り込みます
1. 本研究で何を明らかにするか(研究目的)
2. どうやって明らかにするかの概要
3. 研究目的を達成するための具体的な2,3の研究項目
3-1. (計画の背景・問題点のリマインド)
3-2. 具体的な研究のゴール
3-3. 予備データ、計画を理解できる図
4. 予想通りに行かないときの対応
5. タイムテーブル

何をどうやって、何を明らかにするか(研究目的)
研究目的・研究計画は具体的にわかりやすく書く必要があります。ひとくちに目的といっても、研究者としての目的から実験における小目的まで、さまざまありますので、「本研究の」目的を正しく書くようにします。 研究目的・研究計画では、以下の内容を盛り...

目的には複数のレベルがある
申請書には目的を書きます。しかし、研究目的には様々なレベルがあり、そこを間違えると伝わりません。 目的と一口に言っても様々なレベルがある 例えば、上の図を見てみましょう。なぜ研究者を目指すのか(研究者をやっているのか)の理由は人...

研究計画は2つ・3つ位が適当
申請書における研究計画は2つか3つくらいが適当で、挑戦的な実験と手堅い実験をバランスよく含むようにします。

個別の研究の問題点やアイデア、具体的なゴール
ここでは、研究課題における背景とアイデアの書き方を、具体例と共に説明しています。

予備データ、計画を理解できる図を示す
申請書は審査員に向けて書くものであり、審査員が研究計画を理解し、納得できることが評価のスタート地点です。そのためには、予備データや研究計画を理解できる図を用いた説明は重要です。 研究目的・研究計画では、以下の内容を盛り込みます 1. 本...

思い通りに行かない場合の対応
実験は予想通りには行かないことを審査員は知っています。その場合でも、代替案があれば、計画の実現可能性は高いとみなされるでしょう。

タイムテーブルを示す
タイムテーブルを入れると審査員が研究計画を理解しやすくなり、実現可能性について正しくアピールすることができるようになります。