受入研究室の選定理由・外国で研究することの意義

受入研究室でなければならない理由と、すでに打合せ等をしている(本気である)あたりが書けていれば十分です。

申請書 上部の注意書き

学振PD:
採用後の受入研究室を選定した理由について、次の項目を含めて記入してください。① 受入研究室を知ることとなったきっかけ、及び、採用後の研究実施についての打合せ状況
② 申請の研究課題を遂行するうえで、当該受入研究室で研究することのメリット、新たな発展・展開

※ 個人的に行う研究で、指導的研究者を中心とするグループが想定されない分野では、「研究室」を「研究者」と読み替えて記入してください。

海外学振:① 申請者のこれまでの研究と派遣先機関(受入研究者)の研究との関連性について記述してください。
② 国内外の他研究機関(研究者)と派遣先機関(受入研究者)とを比較し、派遣先で研究する必要性や意義について明らかにしてください。(フィールドワーク・調査研究を行う場合、派遣先地域で研究する必要性や意義を中心に述べても構いません。)

書き方の解説

過度にへりくだらない

○○○先生のもとで、研究させていただくことになった。

のような過度にへりくだった書き方は不要です。申請書の場には、読み手である審査員とあなたしかいません。「させていただく」相手がいないにもかかわらず、こうした表現は非常に不自然です。

受入研究室を知ったきっかけ・打合せ状況

きっかけは研究会、学会、研究室訪問、共同研究など何でも構いませんが、申請者の研究を前進させるためのふさわしい場であることが唯一にして絶対の条件です。受入研究者を受諾して貰う必要があることから、申請時点ですでに一度は打合せしているとは思いますが、十分な相互理解がないまま申請していると思われると有利には働きません。

受け入れ研究者の○○○教授とは、○○○において開催される研究会や学会発表で一緒になり、研究内容に関する議論を深めてきた。

○○○博士は昨年度から特別研究員の受入研究者となることの承諾を得ており、申請者の研究計画についての打ち合わせは繰り返し行ってきた。

○○○博士とは○○○年に○○○研究会で知り合った。○○○博士は当時すでに○○○に関する研究を進めており、○○○博士との交流を通じて申請者も○○○に携わりたいと考えるようになった。採用後の研究内容の打ち合わせは○○○大学での面談とメールにより行っており、具体的な調査計画についてもほぼ固まっている。

これまでの研究と派遣先機関の研究との関連性

たとえ分野を大きく変える場合であっても、その根底には申請者の首尾一貫した興味や信念があるはずであり、あれこれと移り気に見える申請書は評価しにくいです(インド哲学の研究者が新しく防災研究を始めても…)。一方で、研究環境を変えても全く同じ内容をそのままま引き継ぐのも、発展性に欠けます。基本的な考え方は自分の研究を発展させるために分野を半歩ずらすことであり、ここの部分の技術や考え方は使えるが全体として新しい方向に向かうとか、これまでになかった技術や考え方を取り入れることで、今の方向性をさらに発展させるみたいなものが望ましいでしょう。

○○○の解明は基礎学問としてのみならず、○○○の病態解明という点からも重要な研究分野の一つである。○○○を特徴とする○○○の全体像の解明には○○○学と○○○学を包括的に理解することが重要である。申請者はこれまで国内において○○○学の専門家として、○○○の研究を行ってきた。派遣を希望する○○○大学は○○○であり、○○○研究の最先端を走る機関の一つである。

受入研究者である○○○博士は、○○○学の専門家の立場から○○○を明らかにしてきた。申請者が所属していた○○○大学○○○学の○○○博士は、受入を希望する○○○博士とは旧知の仲である。申請者も○○○年以降、○○○博士と共同研究を継続してきたため、○○○博士は申請者の専門分野や研究内容を熟知している。また、共同研究の成果を含む論文 (○○○ )の出版を通じて受入研究施設の研究者ともすでに良好な人間関係を形成しており、派遣後も着実な研究の遂行が期待される。

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