申請書内での文献の引用の仕方についての提案です。
これらの内容はあちらこちらで書くことになりますので、書く内容が重複しないよう気をつけてください。
1. 研究の独自性
2. 研究の創造性
3. 研究の位置づけ
4. 研究業績・研究遂行能力
5. 研究環境
文献引用における基本的な考え方
適切に文献を引用することは、これまでの研究成果に基づいた計画であること(独善的な研究計画でないこと)を示すだけでなく、これまでどのような研究が行われてきたかを審査員に理解してもらうことで、自分のアイデアの正当性や優位性を示すことにつながります。
特に自分のアイデアの傍証となる研究結果や自分のこれまでの研究成果が今回の研究計画にどのように関わっているかを示すことは非常に重要であり、適切に文献を引用することで説得力が生まれます。
申請書は総説や論文ではないので文献を数多く引くことにメリットはありません。審査員は個別の文献にあたることはまずしません。文献を引用する意義は「私はわかっていますよ」「他の研究も含めて総合的に考えていますよ」アピール以上のものはありませんので、自分の業績と他の文献数本(せいぜい一桁)で十分です。
文献の引用スタイル
文献の引用スタイルはさまざまあり、各自で工夫を凝らせば良いと思いますが、科研費.comでは、「である [AAA et al., 2014, BBB et al., 2015]。」形式を推奨しています。
である1-3。
本文を読むうえで最も邪魔にならない形式ですので、自然に読むことができます。
しかし、末尾に文献リストを別に作る必要があり意外とスペースを使う、途中で文献リストを見るためにページをめくる必要があり、読む作業が中断されてしまう、自分の研究成果をアピールしにくい、という点では他の引用スタイルに劣ります。
…である(AAA et al., 2015)。
非常にコンパクトにまとめられていますが、上記例 のように括弧が連続してしまうと読みにくくなります。また、
などのように文献リストが長い場合も、本文と引用文献の区別がつきにくくなり、読む作業が中断されてしまいます。
XXX [AAA et al., 2015]
本文より0.5-1ptほど小さくすることによって、文献をあまり主張しないようにします。また角括弧[ ]にすることで、略語を示す丸括弧( )と区別がつきやすくなります。