エフォートは基本的にはすぐに足りなくなるのでセーブしておきたいのですが、申請する額に対して少なすぎることで「熱意」が疑われるのも困ります。
必要なエフォートの目安とは、いったいどれくらいなのでしょうか?
通常は10%~30%
エフォートの基本的な考え方でも述べたように、通常は、申請額にだいたい比例するように5%刻みで10%~30%の範囲で設定されていることが多いようです。
ただし、多くの研究分担者(大型研究費の分担ではない時)に入っている場合は2%~9%くらいの比較的少ない割合を1%刻みで書くことも多いです。これはとりあえずエフォートを書かないといけないので書くが、多くは使いたくないということですね。まさに数字合わせです。
またプロジェクト雇用で、本業にごっそりエフォートを持っていかれてしまっている場合は、残り少ないエフォートは配分するので、どうしても少ない数字になってしまいます。この辺はさすがに審査員の方で考慮してくれるとは思いますが。。。
以下にだいたいのエフォートの目安を書いておきます。エフォートの設定に統一ルールはなくみんなが適当に決めているので、すごくばらついています。迷ったら研究費総額に比例させておけば良いでしょう。
区分 | エフォートの範囲 |
基盤・若手 | 20%-30% |
挑戦的研究 | 萌芽:5%*1-20%、開拓*2:20%-30% |
新学術領域(公募) | 20%-40%(まさに熱意の見せ所) |
さきがけ、AMED、CREST | 35%*3-80%(40%だと全く問題ない) |
民間財団 | 1%-5%(書かなくてもばれない…) |
- 挑戦的研究(萌芽)にエフォート5%で採択された例があります。
- 挑戦的研究(開拓)は重複制限が非常に厳しく、どのみち他には申請できないので、高めに設定しても問題ありません。
- *この数字はJSTの担当者に実際に言われた経験ありなので、確かです。