コツ1 細部にまで気を配る
申請書を読んでいて「上手でない」と感じる人の申請書は美しくありません。
✓ フォント・行間など体裁がバラバラ
✓ 図表・図中文字が小さい
もちろん、美しさと内容の良さは別の話ですが、細部に気配りできる人はロジックや計画も良く練られています。#科研費のコツ pic.twitter.com/bGFiR8b3UT— 科研費.com (@kakenhi_com) February 7, 2022
After
申請書全体にわたって同じ設定を維持してください。揃えられるべきところはすべて揃えることが美しい申請書のコツです。
フォントの大きさ、種類、行間を揃える
過去の申請書からコピー&ペーストすると、フォントサイズ、フォントの種類、行間が違っていたりします。
- フォントサイズ 11pt推奨
- フォントの種類 見出しはゴシック体、本文は明朝体
- 行間 固定値16-18pt
日本語は両端揃え
日本語は両端揃え、英語(引用文献や業績など)は左端揃えが基本です。英文は改行できる箇所が決まっているため、両端揃えにすると、変に間延びしてしまい読みにくくなることがあります。
また日本語においても、改行される場所によっては「この先生きのこる」、のように極端に読みにくいケースもありえます。そうした場合に、±0.2pt以内の文字間調整で一字詰めたり、送ったりできるようであれば積極的に行いましょう。
図の横幅、位置、テイスト、図中文字の大きさ
図を美しく見せるコツは揃えられるところをすべて揃えることです。
- 図のサイズは横幅の1/3程度(60-70mm)もしくは横幅目一杯。
- 図をページの右端に配置し、図の右端(画像の右端ではない)と文章の右端を一致させる。
- 図を貼り付けた後に拡大縮小すると図中文字のサイズがバラバラになる原因になるので、全ての図をあらかじめ作っておいてから貼り付ける。
- 一部の図は論文から、一部は自作のようにテイストがバラバラだと統一感がでないので、なるべく申請書用の図を作り直す。
文体・仮名遣い
一人称(申請者、私、我々)、ゆらぎのある表現(ヒストプラズマ、Histoplasma)や「及び」と「および」など、申請書を通して同じ表現を使いましょう。
文献のスタイル
多くの人がもっとも適当にしているところです。雑誌の巻号をどう書くのか、著者名の書き方、コロンで区切るかカンマで区切るかなど、些細なことですが揃えてください。ここが揃っていないから減点というわけではありませんが、こうした点にまで気をつけられるくらいには余裕をもって申請書を書いてください。経験上、こうしたところがキチンとしている申請書は他の部分もキチンとしています。
内容は全く変わっておらずデタラメのままですが、揃えるだけでかなりそれっぽくなりました。