コツ3 枠を決めて収まるように推敲する
書けるスペースは決して大きくなく、内容を整理しないと収まりません。無理に収めようと小さいフォントや狭い行間にすると、読みにくく逆効果です。迷ったら11pt 、行間[固定値]17-18pt。これを前提に紙面に収まるよう内容を見直して下さい。#科研費のコツ pic.twitter.com/TXrVWfUx4t
— 科研費.com (@kakenhi_com) February 9, 2022
指定スペースに収めて書くためのコツ
まず大前提として、指定されたページ数の超過は絶対にダメです。また、指定された分量の8割以下だとそれもまた問題です(普通は足りないくらいなのでよっぽど書くことが無い、あるいは、熱意が無いと判断される。いずれにせよ印象は良くない)。
手順1 多めに書く
人によって様々なスタイルがあります。
- マインドマップツールを活用してあらかじめ書くことを整理する
- 思いつくままに書いた後で内容ごとに再整理する(下手な人は書くだけで整理しないので内容がぐちゃぐちゃのまま)
- 書くべき項目だけを先に書き出し、項目レベルで内容を整理した後、書き始める。
いずれにせよ、まずは多め(分量の1.5倍程度)に書いてください。いきなりピッタリに収めようとすると内容が薄くなりがりです。
手順2 内容を整理する
思いつくままに書いた文章は統制がとれておらず、主張のロジックも甘い場合がほとんどです。聞かれている内容に沿っているか、同じ内容を別の場所で繰り返していないか(そのような余裕がない場合がほとんどです)、論の展開に無理はないか、など内容を整理しつつ統廃合していってください。
この過程により、多かった内容は分量以下に減ると思います。
手順3 行間を調節する
どうしても必要なところを書き足しつつ、フォントサイズと行間を決めます。フォントサイズは11pt、行間は固定値16-18ptが基本です。
それでも収まらず、フォントサイズを10.5ptや10ptにしたい、あるいは行間を14pt以下にしたい、という誘惑にかられたら、いまの原稿をベースにもう一度、手順1と手順2を繰り返してください。
- 無駄に細かいところまで伝えようとしていないか
- 同じ文言を繰り返していないか
- 図は多すぎないか、余計な情報まで載せていないか
あと1行だけ削りたいというような場合には、ピンポイントで文字間を0.1-0.2ptほど詰めることも有効な手段です。
まとめると
- 内容をしっかりと考える
- フォントサイズ、行間を調節しだいたいピッタリにする
- 細かい表現を推敲したり、図のサイズを微調整し、完璧にピッタリにに収める
という手順が良いでしょう