コツ5 今=必要性、あなたが=独自性、扱う理由=重要性 を明確に
コツ4の補足です。未解決であることは研究の大前提なので、そこはアピールになりません。数ある未解決問題の中から、なぜ、「今」「あなたが」「その問題を扱わないといけないのか」について書かねばなりません。#科研費のコツ pic.twitter.com/0aS8Yn0F5h
— 科研費.com (@kakenhi_com) February 11, 2022
他の人ではなく「あなたが」この研究をすると何が良いのか
- 申請者(ら)には独自の装置、材料、手法、アイデア、知見などがある → 既存のものを使う場合は基本的にはアイデア勝負か新技術の提案
→ 新規の材料・対象を扱う場合は、発想の新しさか知見・材料の先進性 - 現在の環境や申請者の立場・経歴が、共同研究に有利である、アドバイスをもらいやすいので研究を進めやすい
他にも未解決問題がある中で、なぜ「その問題」を優先的に扱うのか
- 困っている人が多いから
- これからの研究のあり方・進め方あるいは社会に大きな影響を与えるから
- これまで長い間懸案だった問題(その分野で多くの人が重要と考えている問題)に決着がつくから
このように、それぞれの内容はかなり重複がありますが、全体としてこれらについて記述することで、他の研究ではなく、他の人ではなく、いつかではなく、「今」「あなたが」「その問題を扱わないといけないのか」を説明することができます。
逆に考えてみるとわかりやすいかもしれない
- 「今」 ⇔ いつでもいい or 遠い将来に問題になりうる
→ なぜ今なの?他にやるべきことはいっぱいあるよね? - 「あなたが」 ⇔ 誰でもいい or もっと適任者がいる
→ じゃあ他に頼みます。自分の得意な(有利な)ところで戦ってください。 - 「その問題」 ⇔ とくに理由はない(単なる興味) or 手段が使える問題なら何でも良かった
→ その問題が重要でなく、他の人や研究にも影響しないなら、別にやらなくてもいいですよね?研究費は有限なので他に使います。