#科研費のコツ6 申請書の研究目的には「本研究の目的」以下を書く

基本的な考え方

  • 研究はすぐに完成しない
  • ここで聞かれていることは科研費(学振)の研究目的
  • ある特定の分野であることは審査員も事前に知っている

こうしたことから、申請書に書く目的をあまり大きなところから書く必要はありません。書いたところで、提案した内容は期間内に実現できないからです。また、ある研究分野がすごいといくら説明したところで、その分野の研究はたくさんあるので、あなたの申請書を採択する理由にはなりません。

ですので、本研究における目的として「XXXの治療薬の確立」「人類の幸福」「食糧問題の解決」のようにあまり大きなことを書いてはいけません。それらはもっと大きな目的であり、研究者としてそこを目指して研究を行うのですが、実際の研究目的はその大きな目的を分割したもう少し現実的なサイズであるはずです。

どこに何を書くか

広い背景 人類として/研究者としての目的を示し、研究の重要性を示す。

狭い背景 申請者の中長期的な目的を示し、申請者がどうやってその問題に立ち向かうつもりなのかの方針を明確にする。

研究目的 狭い背景で示した中長期的な目的を数年で解決可能な問題に分割し、その一つを解決することを目的とする。

研究計画 本研究の目的をさらに3つくらいの小目的にさらに分割する。これは、研究計画の見出しに該当する。

このように、同じ目的といっても、その達成にかける時間の長さや問題の大きさに応じて様々なレベルがあります。もちろん、それらの目的は全てつながっており、最終的にはひとつの究極の目的にいきつくのですが。

目的には複数のレベルがある
申請書には目的を書きます。しかし、研究目的には様々なレベルがあり、そこを間違えると伝わりません。 目的と一口に言っても様々なレベルがある 例えば、上の図を見てみましょう。なぜ研究者を目指すのか(研究者をやっているのか)の理由は人...

繰り返しになりますが、科研費や学振などの個別の研究課題において、大きな問題の全てを解決することはまず不可能であり、その一部についてひとつずつ解決することになります。そうなってくると疑問は、なぜその大きな研究目的を解決したいのか?ではなく、

  1. その大きな目的を達成するうえで、どうやって目的を細分化するのか(問題の所在)
  2. 複数に分割した目的(問題)の中からなぜそれを選んだのか
  3. その分割した目的(問題)を解決できると、より大きな目的のうちのどの部分をどう解決することにつながるのか

などが気になります。

具体例

地球温暖化を防ぐことは重要である。そこで本研究は地球温暖化を防ぐことを目的とする。

地球温暖化を防ぐこと(人類/研究者としての目的)は重要である。そこで本研究は地球温暖化への寄与率が高い食力廃棄問題の解消(申請者の中長期的な目的)を目指し効率的なサプライチェーンの構築方法を検討してきた。〇〇〇については〇〇〇されたものの、〇〇〇については〇〇〇であった。

これに対して、申請者は〇〇〇を〇〇〇〇することで、〇〇〇できると考えた。実際、〇〇〇では〇〇〇であることが知られており、〇〇〇である。こうしたことから、本研究では、〇〇〇を〇〇〇することで、〇〇〇を〇〇〇することを目的とする(本研究の目的)。

1.〇〇〇の解明(研究計画の目的:見出し)
XXXXXXXX

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