コツ7 普段から本を読め(自戒)
そもそも、論の展開の良し悪しが判断できないなら、正しい日本語で書かれた良書を読み、美しい日本語の感覚を身につけることをお勧めします。
文学的な名文を書く必要は無く、わかりやすく書くだけで良いので意外と敷居は低いです。作文は技術です。#科研費のコツ— 科研費.com (@kakenhi_com) February 18, 2021
ここについては特に言うこともありませんが、やはり時の試練をくぐり抜けてきた名文は読むに値すると思います。娯楽として読む文章ならば雑誌でも、ライトノベルでも、流行りの作家でも、漫画でもなんでも良いのですが、日本語のリズム、こなれた表現などは普段から読んでいる文章の量や質がものを言います。
添削していて気になるのは、下手な文章のほとんどはロジックというよりもそのロジックを正しく説明できておらず、何を言いたいのかが全く伝わりません。伝わらないのであれば、良い悪い以前の問題として、評価しようがありません。
文字は書けるが日本語の文章を書けない人は意外と多い
文字は誰でも書けるかもしれませんが、文章を上手く書くのは簡単ではありません。読みやすい文章を書くのはもっと難しいですし、読ませる文章となるとさらに大変です。そのうえで、審査員に研究の重要性を説得する必要があるのですから、それなりに大変です。
しかも、良い文章を知らなければ自分の書いた文章が良いか悪いかを判断することができません。
名文と言えば夏目漱石
中高生の時に教科書で読んだり、読書感想文のために読むせいで、それ以外の作品を読まなくなっている人も多いんじゃないでしょうか。いいですよ。やはり。
前記三部作