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#科研費のコツ8 分野外の読み手には、背景や意義を中心に説明する

ROBUST Japan

Before

本研究では、穴を(何を)、掘る(どうするのか)
採用前までの間に、大学院生に(何を)アンケートを行い(方法)、睡眠実態を調査する(どうするのか)。
実際には「穴を掘る」のように単純ではなく、下の例のようにもう少し複雑に書くので気づきにくいですが、本質的には、何を+どうするのか、もしくは何を+どうやって+どうするのか、のパターンです。しかし、これでは伝わりません。

1.なぜ、それをしないといけないのか

「穴を掘るから金をくれ」と言われて、審査員が「すごい!素晴らしい!すぐにあげます!」とは言わないでしょう。真っ先に思い浮かぶのは、なぜそれをしないといけないのか?です。理由も無いのに穴を掘る気にはなれません。ましてやお金が絡めばなおさらです。

ですので、何を書くにしても理由が必要です。その際にやりがちなミスは

ここに穴が無いから(理由?)、穴を掘る
と書くことです。一見「ここに穴が無いから」は理由のように読めますが本当でしょうか。
XXXが無いから、XXXがわかっていないから、XXXについては研究されていないから…
これらは全て理由のようで理由になっていません。聞かれているのは、
穴が掘られていない場所(研究されていないこと)は無限にあるなかで、なぜここに穴を掘らないと行けないのか?
です。「ここに」穴を掘る、「この」研究をする理由となると、掘られていない、やられていないでは理由にならないのは明らかです。研究ですからやられていないことをするのは当たり前であり、やられていないことが星の数ほどあるなかで、なぜ、この問題を解決しないといけないと考えたのか?を書く必要があるのです。
これはこの研究の重要性とも似ていますが、重要であることとは必ずしも同義ではありません。重要であっても今は解決できない問題も存在するからです。

2.それをした結果何がわかるのか

上記の理由を足して「ここに温泉がでるかもしれないから、穴を掘る」と書いたとしましょう。他の場所に穴を掘っても温泉はでず、ここなら温泉が出ると言われれば説得力があります。しかしまだ不十分です。

温泉は基本的に良いものという前提は共有されていますが、もう少し微妙なもの、たとえば

ここから使い古した皿が出るかもしれないから、穴を掘る
と言われた場合、「うん?」となるでしょう。なぜなら、頑張って穴を掘った結果が使い古した皿がでてくることに何の意味があるのかわからないからです。
審査員にとって、なぜそれがわかったとして(研究がうまくいったとして)、その先に何があるのかがわからないとやはり評価しようがありません。

After

以上をふまえるとこうなります。

ここから使い古した皿が出るかもしれないから(なぜ)、穴を掘る。これにより、古い皿の製法が明らかになると期待される(どうなる)。
これだと「なぜ」「どうなる」が書かれているので納得しやすいですね。しかし、もう一歩進めてみましょう。
申請者が独自に発見した古文書によると(独自性)、ここから使い古した皿が出るかもしれないから、穴を掘る。これにより、古い皿の製法が明らかになると期待される。
ここでは申請者が独自に発見した古文書が、ここに穴を掘る根拠となっています。すなわち、他の人には無いアイデアが申請者にはあり、他の誰でもなく、申請者なら、この課題を解決できるという強力なアピールになります。この独自性は技術・装置・予備データ・アイデアなどが該当します。
さらに、もう一歩すすめることも可能です。
申請者が独自に発見した古文書によると、ここから使い古した皿が出るかもしれないから、穴を掘る。これにより、古い皿の製法が明らかになると期待され、(本研究目的の)古代人の暮らしの理解につながる(目的のどの部分を解決するのか)
このように、本研究で明らかになるであろうことは、研究計画全体の中でどのような位置づけ(意味)を持つのかを書くことで、この研究計画を全体の目的とうまくリンクさせることができます。
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