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#科研費のコツ9 それをしたらどうなるか、まで含める

ROBUST Japan

Before

大学生に対して睡眠時間についての聞き取り調査を行う。
聞き取り調査により睡眠時間を調べるのは良いとしても、これはいった何のためにやるのでしょうか?この文章の構造は、以下の「ここに穴を掘る」と本質的には変わりません。
ここに穴を掘る
「私はここに穴を掘るのだ!」と言われたところで、掘ってどんな良いことがあるのかが示されない限り、納得できません。

ところが多くの場合、以下の例のように、一連の実験(研究・解析)をしたらどうなるかではなく、どうやってするのかを詳しく説明してしまいがちです。
shh遺伝子の発現をqPCR法により調べると共に、Merck社製のXXXキットを用いて、37℃2時間反応させた試料を用いてXXXXがXXXXで切断されるかを調べる。
しかし、読まされる(分野外の)審査員にとって各実験の細かい手順はどうでも良い情報です。申請書は論文とは異なりますので、審査員にとって37℃だろうが38℃だろうが、申請書を評価する上では大きな違いはありません。
むしろ、申請者の意図がわからない文章、これをやってどうなるかがわからないまま読まされる文章ほど苦痛なものはありません。

After

大学生に対して睡眠時間についての聞き取り調査を行い、学業成績と睡眠時間に相関が見られるかを解析する。
ここに穴を掘り、古文書で記されていた通り、徳川埋蔵金があるかどうかを検証する。
shh遺伝子の発現をqPCR法により調べると共に、XXXXがXXXXで切断されるかを調べ、XXXにXXXが結合しているかを明らかにし、これにより、XXXにXXXが結合していることを確認する。
太字のように、これらの実験・手順・操作がどのような意味や意義を持つのかを明らかにすることで、申請者の意図はかなり明確になります。
この際に、実際にすることと、この研究で明らかにしようとしていることの間に乖離が無いこと、することそのものを目的にしていなかをチェックする必要があります。たとえば、以下は一見良さそうですが問題があります。
これまでより推進力を2倍にしたロケットを作ることで、宇宙の果てにたどり着く。
→「こいつは何もわかっていないな」と思わせるタイプの書き方であり、実際にすることに対して、得られるであろうと申請者が考えている結論が過大すぎるタイプです。
これまでより推進力を2倍にしたロケットを作ることで、これまでより推進力の高いロケットを作る。
→普通であればこんな書き方にはなりませんが、中途半端に推敲し文章をいじると繰り返しになってしまう場合はままあります。読点の前後では日本語の意味が通じてしまうので、意識してチェックしないと見落としてしまいます。
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