コツ13 申請額の謙虚さは評価されない
研究費を少なめに申請する方がいます。予算枠の余りに滑り込める可能性が高いからという考えかもしれませんが、採否にほとんど関係ありません。大多数の人は満額申請ですので、あなたも同じで良いのです。減らされるときも一律ですし…#科研費のコツ pic.twitter.com/ZrJFAWgU1i
— 科研費.com (@kakenhi_com) February 19, 2022
もうこれはまんまです。
申請額が少ないから最後の予算調整の際に隙間に潜り込めるだろう
審査員は申請額はちゃんとみません(特定の費目に偏っているとかは見ますが)。申請額の妥当性を評価する項目はありますが、自分の研究ではない申請内容の妥当性を評価できる人は多くはありませんし、個別の課題における妥当性をイチイチ検討していては時間がかかりすぎます。
その結果、総額で予算を超えないように一律で30%減額などの措置が取られがちですので、少なめの額で申請してもますます減らされるだけです。
ただし、採択件数が少ないものについては申請額と採択件数のバランスが検討されますが、総額が同じでも採択件数が増えると手続きは煩雑になりますので、そこまで考えると、それほど有利にならないと思います。
同等以上の成果を安い予算で実現するのだから評価されるだろう
安くできるなら、もっと成果を出せと言われておしまいです。
同じことを安い申請額で達成できるから価値が高い、というロジックではなく、同じ申請額でここまでできるから価値が高い、というロジックへの転換を目指しましょう。