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#科研費のコツ18 創造性の背後には「他に影響を与える=良い研究」という前提あり


創造的な研究とは他の研究や社会に対して(良い)影響を与える研究です。

創造性で書く内容

当該分野の他の研究に対するインパクト

この研究が最大限うまくいった時に、他の研究者のこれからの研究のあり方にどのような影響を与えるか(たとえば、極端な例では、物の見方が変わって研究方法がガラリと変わるなど)。

これまで分野内で長い間議論がなされていて、答えが出ていなかった問題に答えを与えることで、議論に終止符を打てる。

関連分野に対するインパクト

自分の研究分野にとどまらず、周辺分野あるいは境界・融合分野に対してどのような影響を与えるのか。データ、考え方、技術、アプローチが転用できる、2つの分野をつなげることにつながるなど。

社会に対するインパクト

医学系なら創薬・治療法・医療費削減、自然科学系なら効率化・増産・環境・コスト、人文/社会系ならモノの考え方・見方などが該当しますが、あまり遠い将来のことや研究者の力が及ばないことを書いても、実現可能性は低いので、そこまで響きません。書くにしても、長々とは書かない方がよいでしょう。

創造性あまり書きすぎない

創造性は論文におけるディスカッションと少し似ています。この研究が何に役立つかについて予想して書いてください(それをもって、本研究を位置づけてください)、という点では似ていますが、創造性はディスカッションよりも仮説が多いことに気をつけてください。

論文→結果→展望(創造性) … 論文においては結果までは確定しているので考察は「こうなるんじゃないか」という仮定

研究計画→得られる結果→創造性 … 申請書において確定しているのは研究計画だけであり、「こんな結果が得られた場合には、こうなるんじゃないか」と、仮定に仮定を重ねる形で書くことになります。

ですので、創造性(あれにも役立つ、こうなるかもしれない)を多く書いたところで絵に描いた餅で虚しいだけです。この研究が大きな展開に繋がりうることを示せればそれで十分です。

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