#科研費のコツ22 シンプルに書こう


申請書作成における 大前提は、

  1. 申請書の紙面は少なく、余計なことを書くスペースは無い
  2. 審査員には長文、わかりにくい文章、理解しにくい内容を頑張って理解するモチベーションは無い

です。

表現のくどさを避ける

こと、もの

本研究では、アンケートを実施することで、学習過程の実体を明らかにしていくことを狙う。
本研究ではアンケートを実施し、学習過程の実体を明らかにする。

「こと」や「もの」が出てきたら要注意。多くの場合、もっとすっきりとした表現が可能です。

断定を避ける表現

XXXをしていきたいと考えている。
XXXをする。
自分の研究計画なのですから、「(できれば)XXXしたい」「XXX(できればいいな)と考えている」ような表現は変であり、実際にするつもりなのであれば「XXXする」で十分です。
断定を避けるような表現にすると、ごまかしている、あるいは自信がないと受け取られてしまいます。さらに、無駄に文が長くなるので、読みにくくなってしまい、二重に損をしてしまいます。

大仰な表現

XXXは申請者のこれまでの不断の歩みの集大成であり…。
XXXは申請者のこれまでの成果をもとにしており…。
具体例が難しいですが、「僥倖」「乾坤一擲」のような普段はまず使わないような単語、「世界初である」「とてつもなくすごい」を意味するような過大評価しすぎな表現、などがあります。カッコいい表現を使ったからといって申請書の格があがるわけではありません。また、申請者および申請者の研究について過度な謙遜は不要ですが、あまりにも実質を超えた高い自己評価も判断力に疑問をもたれてしまいます。

過剰な謙譲表現

申請者はXXXの研究をさせていただいており…。
申請者はXXXの研究を行っており…。
上下関係の厳しい分野(研究室?)の方が書いてくる申請書に多く見られる表現ですが、不特定の審査員にまでへりくだるのは行き過ぎです。

内容のくどさを避ける

同じことを繰り返す

申請書の拠り所となる先行研究や成果をあちこちで繰り返し書いてしまったり、気に入ったフレーズを繰り返しもちいたりして、全体として文章の長さの割には内容が薄いという事態になってしまいます。

申請書は基本的には文字数が足りないという前提があり、同じことを繰り返す余裕は無いものと思ってください。短いなかで繰り返すと審査員も繰り返しに気づきやすいですし(そして、またかと思う)、情報も増えません。

結果的に同じ内容であるにしても表現を変えてマンネリ感を避けると共に、少しでも別の角度から訴求することで審査員にポイントが伝わるように言葉を尽くしてください。

内容が整理されていない

上記の内容の繰り返しと一部重複しますが、もっとひどい場合は、書くべき場所に書くべき内容が書かれていないということになります。例えば目的パートに展望を書いてみたり、研究計画に背景を長々と書くといった具合です。

あまり深く考えずに書き始めると自身の思考があちこちに飛んでしまうので、このような事態になりがちです。実際に書き始める前にまずは書くことを短くリストアップし、内容ごとにまとめた上で、適切な場所に配置するようにしましょう。マインドマップ・ツールを使うのも良いですし、もっとシンプルに付箋に項目ごとに書いて、張替えるという手法でも良いです。こうすることで、研究計画も洗練されていきます。

ポイントは聞かれていることのみに答えることです。ついつい、あれもこれもと欲張るとかえってピントがぼけてしまいます。

たとえば、「研究の問題点」を聞かれているなら、「XXXXが問題である。」までが書くべき内容であり、それをどうやって解決するのかや、解決した後にどのような良いことがあるのかなどは別の場所に書くようにしましょう。

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