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#科研費のコツ24 「ローリング・サンダー・トルネード・パーンチ」はわかんないし、ダサい


しばしば、非常にユニークな用語の使い方をしている申請書を見ます。ツイートの例のようにカタカナ語の連続だけでなく、実にさまざまなパターンで「他の人には意味がわからない、あるいは何となく理解できるが一般的ではない」用語は登場します。

書いている本人にとっては自然であるため、気づきづらいのも特徴です。

無理にカッコいい(?)用語を使う必要はない

次元力。ありそうですが、実際には一部のゲーム中でしか使われない用語です。漢字をベースにしたオリジナルな用語は大抵の場合、2つ以上の単語の結合です。この場合は「次元」と「力」ですね。それぞれだと意味は通るのにくっつけると途端にわけがわからなくなります。もし、実際に次元の力を表現したい場合でも、そのまま「次元の力」と書けば済む話であり、無理に新しい単語を造りだす必要はありません。

例えば「ウィンクルム」はラテン語で「絆」を意味する言葉のようですが、こうした聞き慣れないカタカナを書くとカッコいい(格調高い)と考える人も一定数いるようです。しかし、これも相手を煙に巻きたいならいざしらず、相手に内容が伝えようとする目的には不適切です。

一方で、こうした言葉はときに非常にキャッチーであり、「なんだか良くわからないけどすごそう」と思わせる力があることは確かです。ですので、上級テクニックとして、比較的新しい単語・用法をキャッチフレーズとして利用し、新しい概念を表現するケースはしばしば見られます。ただし、こうした新しい概念はある程度の人数が使い続けることでムーブメントを引き起こして初めて価値がありますので、個人研究の申請において全くオリジナルな単語を造り・使う意義はほとんどありません。流行りの目新しい言葉に飛びつくのは戦略としてはありだと思います(個人的にはやりませんが)。

客観的な視点を常にもつ

この分野に詳しくない人が読んでも理解できる用語になっているか、内容をほとんど変えずにもっと平易な表現はできないか、など常に読み手が理解できるかどうかを意識しましょう。登場人物を少なくすることは理解しやすさの秘訣であり、1回あるいは序盤にしか登場しない専門用語を別の表現にできるのであれば、そうすべきです。

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