#科研費のコツ30 話は極力シンプルに

みなさんは『不思議の国のアリス』をしっているでしょうか。登場人物としてアリスやトランプの女王、うさぎ、チェシャ猫あたりは知っているかもしれませんが、他にもグリフォンやドードー鳥など実にさまざまな登場人物がでてきます。一方で『一寸法師』は一寸法師、お姫様、鬼あたりを押さえておけば内容的には十分理解できるでしょう。

登場人物(理解すべき要素)の数の少なさは、わかりやすさ

申請書においても同じです。やたらと固有名詞や背景となる事象を細かく説明すると意識がそちらに行ってしまいます。読み手は基本的には頭から順に読んでいきますので、メインとなる本研究計画を理解する上で重要な要素かどうかは読んでからしかわかりません。最初から提示しないことが重要です。

本当に重要なものが何かをよく見極めて、多少のデフォルメも時には必要です。たとえば、「カラスが黒い」「地球は球体である」という主張は厳密には正しくありませんので、これを補おうと「カラスは黒い個体がほとんどだが、時には白い個体もおり、また灰色の個体もいる」や「地球は正確には球体ではなく、やや縦に長い洋ナシ形である」のように書いてしまうと情報量が跳ね上がります。一方で、メインの主張自体はほとんど変わりがないので(結局、ほとんどのカラスは黒い、地球はだいたい丸い、という主張)、登場人物が多い分だけわかりにくさが増しています。

どこまで登場人物を減らせばよいのか

かといって、登場人物(要素)の数が極端に少ないと具体性がなく、漠然としたものになってしまいます。上記Twitterの山のイラストのように、登場人物が増えるほどにわかりやすさは下がりますし、減るほどにわかりやすさは上がります。では、どこに最適なポイントがあるのでしょうか?

何も考えずに書くと、基本的には登場人物の数が多くなりがちなので、減らす方向で考えていきます。推敲の過程で、これ以上減らすと研究計画を正しく理解・評価できないところのギリギリを見極めましょう。そのポイントが見つかったらあとは、スペースとの兼ね合いで情報を少し補ったりすることも可能です。

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