コツ63 強調はほどほどに
申請書は印象的なものにしようと、太字や下線、網掛けを乱発すると読みづらくなります。
強調が多すぎると大事なところが目立ちません。
「過ぎたるは及ばざるが如し」です。また、複数種の強調を使う場合、使い分けの基準を明確にしましょう。#科研費のコツ pic.twitter.com/7zx8lSWsJx
— 科研費.com (@kakenhi_com) April 21, 2022
強調を使いすぎない・組み合わせない
強調とは、本来、自分が言いたい主張を適切に相手に伝えるための手段です。しかし、上の例のように多すぎると何もしていないよりも読みにくくなり逆効果です(これがわかりやすい、読みやすいと思う人はいないでしょう)。
こうなってしまう理由は2つあります。
1.強調箇所が多すぎる。
強調とは他と違う見た目にすることで、文字を目立たせ、そこに意識を向けさせる手法です。あちこちを強調してしまうと、注意が分散してしまい、本当に強調したかったことにまで注意が払われなくなってしまうのです。
2.強調ルールが複雑すぎる、無さすぎる
上の例で、枠囲み、網掛け、太字、下線が使われていますが、それらの違いは何でしょうか?また組み合わせている場合は、そうでない場合と何がちがうのでしょうか?
複雑なルールに基づく強調あるいは無秩序な強調は審査員を惑わし、伝えたい内容への理解を浅くしてしまいます。複雑すぎる強調もまた、逆効果なのです。