コツ72 小泉構文は意識して避けよ 2
着想の経緯でも小泉構文は危険です。
「おぼろげながら浮かんできたんです、このアイデアが…」、「散歩してたら…」、「シャワーを浴びていたら…」思いついた経緯ではなく、それが良いアイデアであると考える根拠を書く必要があります。#科研費のコツ pic.twitter.com/hZkL3KCNHn
— 科研費.com (@kakenhi_com) April 24, 2022
「着想の経緯」の隠れた前提
着想の経緯には2つの前提があります。
- 前提1 試していないアイデアは山ほどあり、申請者はいくつかを思いついている
- 前提2 本当の意味で「アイデア」を思いついたきっかけを聞いているのではない
まず、この前提があることをしっかりと認識しましょう。
ですので、ある特定のアイデアを思いついたきっかけや、研究の意義などを書いてはいけません。ここで聞かれているのは、選択可能な複数のアイデアの中で、なぜ今回の研究計画に書いたアイデアをもっとも実現可能性が高いものと考えたのか、です。
そう考えると、「散歩をしていたら」「シャワーを浴びていたら」「おぼろげながら」などは全て的外れであることがわかるでしょう。ここで書くべきは、
XXXによればXXXである。また、YYYからはYYYであると考えられる。こうしたことから、○○○を○○○すれば○○○だと考えた。
のような具体的な根拠と推論の過程です。