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#科研費のコツ73 研究ゴールは具体的&根拠を明確に

研究のゴールを決めるのは申請者

何をするのか、どうするのかだけでなく、どこまでを明らかにするのか(研究のゴール)を決めるのも申請者の役割です。

たとえば、同じ材料で同じことをする研究計画が2つあった場合でも、より詳細に(数多く、大規模に、正確に)明らかにする研究計画の方が評価されるでしょう。

また、どんなにすごい材料や方法で研究していても、設定されたゴールがあまりにも近く簡単に到達できてしまうようなものでは、計画として不十分だという評価になるかもしれません。

たとえば、申請書①では、研究のゴールを自分がゴールできるギリギリに設定したので、無事に評価・採択される基準を超えました。

ところが申請書②では研究の方向性(何をどうするか)を見誤ったために、この方向で自分が到達できる最遠に設定したにもかかわらず基準をこえられませんでした。

また、申請書③のように、方向性は合っているものの、研究のゴールを近くに設定しすぎたために評価されない場合もあるでしょう。

かといって、出来もしない遠くにゴールを設定しても、そこに至るロードマップを具体的に示せないのであれば評価はされません。

研究ゴールは具体的&根拠を明確に

こうしたことから、研究計画を書く際には、どの方向にどれくらいの長さを引こうとしているのか、なぜそれが意味のあるものだと考えているのかを明確に設定する必要がありますし、それが実際に可能であることを審査員に納得してもらう必要があります。

たとえば、以下のような研究計画

研究項目1では、XXXを対象にアンケート調査を実施する。

だと、アンケートの対象者はわかっても、規模はどれくらいなのか、なぜそれで十分だと考えているのか、そのアンケートを実施してどのような結果を想定しており、どうだったらどうだというのか、など書くべきことは山ほどあります。

研究項目1では、XXXを対象に1日あたりのスマホの使用時間をアンケート調査することで、留年率との関係を調べる。

この場合は、先ほどよりも具体的になりましたが、それでも、1日あたりのスマホの使用時間を調べることで何がわかると考えているのか、どのような解析をして使用時間と留年率の関係を調べるのか、それがどれくらいだったら関係していると結論づけるつもりか、そう判断する根拠は何か、など書くべきことはまだたくさんあります。

 

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