コツ80 申請者の担当する部分
④ 共同研究の場合には、…
⑤ XXXにおいて研究に従事することも計画している場合は…「該当する場合に」書けですから、該当しない場合の記載は不要です。せいぜい数行ですが、ここを節約できれば、もっと他のことが書けるはずです。#科研費のコツ
— 科研費.com (@kakenhi_com) April 27, 2022
申請書の注意書きは非常に重要ですが、何も考えずにそのまま見出しとして採用するのは危険です。「共同研究の場合には、」「計画している場合には、」とあるので、これらに該当しなければ書く必要はありません。
申請者の研究力を調べたい
こうした申請者の担当する部分を聞く意図は「ここに書いてある研究計画は全てあなたが行うのですか?あなた自身のアイデアですか?もし、そうではない場合、どこを見れば、あなたの研究を評価できるのですか?」といったことです。
ですので、共同研究者が特にいない場合は、何も書く必要がありません。もしどうしても書きたい場合は「該当しない」と書いても良いかもしれませんが、見出しも含めると1-2行使ってしまう割に、内容を評価する上で参考となる情報が増えないので、無意味です。1-2行余計に書ければ、うまくいかない場合の対応、アイデアの根拠、予備実験の現況など審査員からプラス評価を引き出せる何かを書けるはずです。
もし、共同研究の内容を書いているのであれば、この部分は共同研究者がやって、この部分は申請者が担当すると明確に切り分けるようにしましょう。自分がやることに対する研究計画であるべきですので、ほとんどの部分は申請者が担当する、と書けるような研究計画にしてください。
基本ルールに沿っているか確認したい
学振の場合は国内の受入研究者のもとで研究することが大前提として、特例として海外やその他の研究機関での研究も認められています。「XXXにおいて研究に従事することも計画している」ような例外である場合は、そのことをちゃんと言明してください。ということです。あまりにもルールから逸脱している計画になっているとマイナス評価になるかもしれませんが、通常の範囲であれば、書いておきさえすればプラスにもマイナスにもなりません。