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何を伝えるか

評価が伴わない申請書は大きく3つのパターンにわかれます。

  1. そもそも内容が的外れであり、知りたい内容が含まれていない(内容)
  2. 書くべき内容が適切な場所に書かれていない(構成)
  3. 日本語表現や見せ方がまずいせいで、読みづらい・魅力に欠ける(表現)
申請書の内容は最も重要です。どんなに良い調理法(構成)で良い盛り付け(表現)をしても、使う材料がひどいものであれば、最高のものはできません。これは必ずしも優れた結果が必要という意味ではなく、聞かれているポイントをしっかりと把握し、適切な回答をすることが特に求められます。

「これまで何をしたか」ではなく「これから何をするか」

身も蓋も無い話ですが、審査員が最も着目するのは申請者のこれまでの研究業績です(科研費の挑戦的研究や学振DC1を除く)。これは、申請者の研究能力を客観的に見ようとすると、研究業績しか比べるところがないからです。

ただ、研究業績は確かに重要なのですが、これだけで良いというわけではありません。事実、NatureとNature姉妹誌を持っていて海外学振に落ちた知人がいます。

つまり研究業績以外の項目をきちんと書くことは良い研究業績と同等か、それ以上の価値のある行為なのです。そして、これらは今から準備しても間に合うのです!

学振・科研費をはじめとして、どの申請書においても書くべきことは大抵共通しており、基本的には以下の3項目に集約されます。実際の申請書での登場順というわけではなく、あくまでも書くべき内容ごとに記載しています。科研費や学振で具体的に書く項目については「具体例」で説明しています。

研究の背景・問題点

「研究の背景」の書き方
学振や科研費などの申請書の「研究背景・問題点」において「一般的な研究分野の背景と具体的な研究分野の背景」の書き方のポイントを具体例と共に解説しています。
「申請者らの貢献」の書き方
学振や科研費などの申請書の「研究背景・問題点」において「自分の研究成果を含めた研究の背景」の書き方のポイントを具体例と共に解説しています。
研究背景における「問題点の指摘」の書き方
学振や科研費などの申請書の「研究の背景・問題点」において「研究の問題点とそれが未解決である理由」の書き方のポイントを解説しています。
「なぜそれが問題なのか」の書き方
学振や科研費における「研究の背景・問題点」を書くうえで「なぜそれが問題なのか」
アイデアの具体的な根拠や傍証
ここでは、研究の背景・目的における「アイデアの具体的な根拠や傍証」の書き方のポイントを具体例と共に説明しています。
「問題を解決するためのアイデア」の書き方
学振や科研費などの申請書の「研究目的・背景」において「問題を解決するためのアイデア」の書き方のポイントを具体例と共に解説しています。
何をどこまで明らかにしようとするのか
ここでは、研究の背景のうち「何をどこまで明らかにしようとするのか」についての書き方を具体例と共に説明しています。
「そのアイデアを実行する上での障害は何か」の書き方
研究の背景や問題点の最後は残されている課題についてです。研究分野についての説明や現状や抱えている問題、それを解決するためのアイデアおよびその根拠について説明してきました。しかし、「トライ&エラーも無く、あとはやるだけ」だと書いてしまうと、も...

研究目的・研究計画

何をどうやって、何を明らかにするか(研究目的)
研究目的・研究計画は具体的にわかりやすく書く必要があります。ひとくちに目的といっても、研究者としての目的から実験における小目的まで、さまざまありますので、「本研究の」目的を正しく書くようにします。 研究目的・研究計画では、以下の内容を盛り...
目的には複数のレベルがある
申請書には目的を書きます。しかし、研究目的には様々なレベルがあり、そこを間違えると伝わりません。 目的と一口に言っても様々なレベルがある 例えば、上の図を見てみましょう。なぜ研究者を目指すのか(研究者をやっているのか)の理由は人...
研究計画は2つ・3つ位が適当
申請書における研究計画は2つか3つくらいが適当で、挑戦的な実験と手堅い実験をバランスよく含むようにします。
個別の研究の問題点やアイデア、具体的なゴール
ここでは、研究課題における背景とアイデアの書き方を、具体例と共に説明しています。
予備データ、計画を理解できる図を示す
申請書は審査員に向けて書くものであり、審査員が研究計画を理解し、納得できることが評価のスタート地点です。そのためには、予備データや研究計画を理解できる図を用いた説明は重要です。 研究目的・研究計画では、以下の内容を盛り込みます 1. 本...
思い通りに行かない場合の対応
実験は予想通りには行かないことを審査員は知っています。その場合でも、代替案があれば、計画の実現可能性は高いとみなされるでしょう。
タイムテーブルを示す
タイムテーブルを入れると審査員が研究計画を理解しやすくなり、実現可能性について正しくアピールすることができるようになります。

研究の特色・実現可能性

「研究の独自性」の書き方
研究の独自性と創造性を合わせて「研究の特色」と呼ばれることもありますが、独自性と創造性は明確に区別して書くようにしましょう。 これらの内容はあちらこちらで書くことになりますので、書く内容が重複しないよう気をつけてください。 1. 研究の...
「研究の創造性」の書き方
研究の創造性は何を書けば予想しづらいので、書きづらそうにしている方をよく見る箇所です。「創造性」をどう解釈するのか、がポイントです。 これらの内容はあちらこちらで書くことになりますので、書く内容が重複しないよう気をつけてください。 1....
「研究の位置づけ」の書き方
「研究の位置づけ」は「背景」と「特色」の中間的な立ち位置の内容であり、油断すると内容が重複してしまいますので、何を書くべきかをしっかりと理解する必要があります。ここも苦手とする方が多い部分です。 これらの内容はあちらこちらで書くことに...
「研究業績・研究遂行能力」の書き方
異なる研究分野でそれぞれ違った研究目的を持つ申請書の優劣を比較することは、りんごとポークチョップ、アイスクリームのおいしさを比較するようなものであり、非常に困難な作業です。そうした際に、価格や栄養、カロリーなどの基準があれば、比較しやすくな...
文献の引用スタイル
ここでは、広く文献としていますが、主に申請書内での文献の引用の仕方について解説しています。
「研究環境」の書き方
研究環境はたくさん書いたところであまり差がつきませんので、重要度はかなり低いです。科研費においてはページの余白調整に使います。 これらの内容はあちらこちらで書くことになりますので、書く内容が重複しないよう気をつけてください。 1. ...
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