学振・科研費・教員公募などの申請書を書き、研究費や独立した研究環境を獲得すことは、やりたい研究を続けていくためには避けては通れません。
私はこれまで、学術振興会特別研究員(学振)を始めとして主要なものにはほぼ全て応募し、採択されてきました。
そして、気づいたことは、申請書の採否の6割は書き方で決まる*ということでした。
*最近はみなさんの書き方が上手になり、書き方が占める割合は5割以下となり、運や属性が占める割合が大きいと感じています。しかし、書き方(見せ方)が重要であることには変わりありません。。
もちろん、業績が重要であることは間違いありません。ただ、特に学振の場合は、研究を始めたばかりで業績が似たり寄ったりであること、書き方の面で改善の余地が大きいことなどから、書き方の占めるウェイトは相対的に大きくなっています。
逆に、基盤A/Sや新学術領域、CRESTなどに採択されている先生方の申請書を見せてもらうと、どれも大変良く書けています。これは海外のPIにおいても同じです。すなわち研究の世界において偉くなるということは申請書を書くのが上手になるということであり、いくら研究内容が優れていても、その面白さ・重要性を他人に伝えることができなければ評価されない世界なのです。
実際、申請書を書く段階においては、研究成果はもはや変えようがありません。配られた手札の中で最善を尽くそうと思えば、必然的に申請書の書き方を工夫せざるを得ないのです。
文章の書き方を工夫する(遂行する)際にもっとも必要なのは申請書と向き合う時間であり、これをどう確保するかが課題です。私は、HHKB(Happy Hacking Keyboard)を買うことで、お気に入りのものを使いたい自分の心理をうまく利用して、時間を確保するようにしています。
HHKBの最大の特徴は、その凝縮されたコンパクトボディーです、デスクでの占有スペースが小さいだけでなく、手首をあまり動かさずに入力ができ、腱鞘炎になりにくいというメリットがあります。さらに、マニアックですが「静電容量無接点式」で普通のキーボードとは構造からして違います。そのため、打鍵感も良好で、頑丈です。キーボードを買い換える必要がないので、コストパフォーマンスが良いともいえます。おすすめです!